今回は「上司のお気に入りと言われる」「上司のお気に入り部下になってしまったが、周りから嫌われるのか心配」「職場の上司がお気に入り部下にあからさまな態度を取っていてキモい」といった悩み、不安について書いていきます。
会社などの組織で働いていると、上司と部下という関係が必ず存在するもので、その関係性が職場でのストレスや、悩みのもとになることは非常に多いですよね。
上司が怖いとか、上司と部下の関係性が悪いケースばかりではなく、「上司のお気に入り」になってしまった部下やその周囲の人にとっても難しい問題になる場合があります。
具体的な悩みとしては、
・私は、上司の「お気に入り」と言われるが、どうも同僚からの妬みや恨みを買っているように思える
・「上司のお気に入り部下は、上司以外からは嫌われる」と聞いて不安になった
・職場の上司がお気に入りに対する態度があからさまで、全体の雰囲気が悪くなっている
上司に嫌われたり、いじめられたりしていれば、周囲に相談して解決する方法もありますが、こういっ「上司のお気に入り」であることの問題を解決するのは意外と難しかったりします。
上司側には悪気は無いことが多いですし、同僚に相談しても妬まれるだけかもしれません。
そのため、なかなかストレートに相談できずに困っているひともいますよね。
そこで今回は、上司のお気に入りになってしまった、上司がお気に入りに対してあからさまな態度を取っているといった状態の問題点と、対処方法について整理して解説していきたいと思います。
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上司のお気に入りかどうかは態度でわかる
周囲からみて、上司が特定の部下を「お気に入り」であるかどうかは態度をみればわかるものです。
例えば、
・普段クールで無口な上司が、特定の部下ばかりを褒めたり、声を掛ける
・忙しい職場なのに、上司が「お気に入り」の部下にはそれほど仕事を頼まない
・上司が特定の部下だけに業務サポートが手厚い
そして、こういった態度があからさまであったり、お気に入りであることで、「不公平感」を周囲が覚えるようであれば要注意。
上司のお気に入り部下は嫌われる
まー、はっきりと悲観的なことを書くと、職場では「上司のお気に入り」は、普通に振る舞っているつもりでも、だんだんと同僚から嫌われてしまいます。
もちろん、上司のお気に入りになることそのものは、ある程度は問題ありませんし、むしろメリットが多いかと思います。
一方で、上司が特定の部下ばかりを可愛がり、その結果、業務の配分や評価にまでなんらかの意図が含まれている(と周りが感じる)と、まわりの同僚としては面白くないでしょう。
本来そういったものは、純粋に仕事の成果や、能力、報酬によって決まるべきものですからね。
当然、上司のお気にいりそれ以外の間での不公平感や、えこひいきによって、全体のモチベーションも下がります。
そして上司だけではなく、上司のお気に入りとなっている部下への嫉妬や嫌悪感がふつふつと湧いてくるものです。
職場の場合、昇給や昇進といった直接的な利益とも関わってきますので、こういった同僚が抱く負の感情は大きな問題になります。
最終的には、上司の「お気に入り」と言われている部下は、足を引っ張られたり、同僚の協力を得ることが難しくなり、仕事がやりづらくなることは間違いありません。
こういった具合で、ある一定のレベルを超えた「上司のお気に入り」になってしまうことは長期的にはデメリットがでてくるわけです。
上司のお気に入りと言われるのは危険信号
上で書いたように、上司が特定の部下を可愛がり、態度に示すようになると、周囲の人への影響もでてきますし、その結果、仕事がしづらくなります。
まー周りの人も大人なので、ある程度の不公平やえこひいきが職場にあるくらいでは問題にしませんし、はじめのうちは、気にしないように振る舞うでしょう。
しかし、そのうち、不公平感にたいして不満があふれてきます(実際に不公平な扱いをしている・受けているかは別として、不公平「感」に敏感な人は一定数いるもんです)。
お気に入り部下本人のいないところで、良からぬうわさ話をしたり、悪口を言うようになるものです。
そして、周囲の人から、「〇〇さんは上司のお気に入りね」と嫌味を込めて言われるようになると、同僚との関係や職場での立ち位置は危険信号だと思ったほうが良いでしょう。
もはや、職場の同僚から距離を置かれてしまっている状態です。
仲間だと思われなくなってきているのです。
なので、自分に対する「上司のお気に入り具合」がある程度のレベルに達している場合、何らかの対策を取るべきなのです。
私は「上司のお気に入り」かも、と感じたときに取るべき対応
ここまで書いたように、「上司のお気に入り」であることはメリットだけではなくデメリットも非常に大きいです。
対応を間違ってしまうと、同僚から総スカン状態になってしまい、仕事をやりづらくなったり、最悪いじめられて、職場にいることができなくなります。
これでは、たとえ「上司のお気に入り」になったとしても、割に合わないことも出てきます。
そのため、もしも「上司のお気に入り」かも、と感じたときには、手放しで喜ばすに、下記のポイントについて冷静に感がえて見ることが重要です。
・「上司のお気に入り」になった理由を理解する
・「上司のお気に入り」であることを周囲に話さない
・しっかり仕事をして同僚に認められる
・上司の権力や庇護が大したことない、というケースがあることも理解する
説明していきます。
「上司のお気に入り」になった理由を理解する
なぜ自分が「上司のお気にい入になったのか」という点を客観的、冷静に考えて理解しなければなりません。
たとえば、明らかに優秀な人材が、チームの成果に貢献したり上司の右腕として活躍する「お気に入り」になっているのであれば問題ないでしょう。
または、堅実な仕事っぷりが認められたとか。
こういった理由があれば、周囲の人も多少は羨んだりするかもしれませんが、明らかな実力や能力が伴って結果を出しているので認めざるを得ません。
一方で、もしも、同僚からは「なんであの人が上司のお気に入りなの?」と疑われるようなケース、すなわち、客観的にみて「上司のお気に入り」になる正当な理由が見当たらない場合もあります。
例えば、以下の理由・背景があって上司のお気に入りとなった場合ですね。
・単に上司と共通の趣味や、「ウマ」が合って仲良くなった
・上司へのごますり、太鼓持ちが功を奏した
・異性の上司から恋愛対象として気に入られた
・他人の成果を自分がやったかのように上司にアピールしてうまく行った
これら、客観的にみて「上司のお気に入り」になる正当な理由が無いと判断された場合、同僚たちから必ず嫌われますし、時間の経過とともに信頼を失って行くことになります。
「上司のお気に入り」であることを周囲に話さない
もしもあなたが「上司のお気に入り」である場合、「上司のお気に入り」であることを周囲に積極的に話すべきではありません。
例え、何気ない世間話や、あるいは、上司から「お気に入り」として取られている態度に困惑した結果の相談のつもりであったとしてもです。
なぜなら、話を聞いた同僚が、あなたの意図を同じように受け止めるとは限らないからです。
むしろ、あなたが上司から気に入られ、可愛がられて便宜を図ってもらっていることを「自慢している」ように聞こえてしますでしょう。
しっかり仕事をして同僚に認められる
上の方でも触れましたが、客観的に見て「上司のお気に入り」になる正当な理由がみあたらない場合、周囲の妬みや恨みを買って嫌われてしまう可能性が高いです。
なので、実力や実績以上に、あなたにたいして上司がお気に入りな態度を取っているのであれば、それに見合うようにしっかりと仕事をして、同僚にも認められる必要があります。
・目に見えた実績を出す
・同僚の手助けを惜しまない
・献身的にチームに貢献する
・誠実、堅実に働く
こういった姿勢で日々の業務に取り組んでください。
上司のお気に入りであることに安心して、慢心してしまうのはもってのほかです。
上司の権力や庇護が大したことない、というケースがあることも理解する
直属上司のお気に入りになれば、短期的には仕事が非常にやりやすくなります。
上司の庇護があるからです。
ミスしてもカバーしてもらえるし、やりたい業務を優先的に配分してももらえるかもしれません。
高い評価を得ることが容易になるでしょうし、同僚との関係が良好でなくても、上司はあなたの味方です。
ただ、この上司のお気に入りであることによる「庇護」は意外と脆く、長期的には大したものではない、ということ。
例えば、上司がいくら部下を気に入って、有利な采配をしてくれていても、あくまで自分の裁量の範囲です。
上司の上司が異なる方針を打ち出せばそれにしたがうしかありません。
また、会社組織では、配置転換で気に入ってくれていた上司が異動になることもありますよね。
新しい上司が元上司と同じように「お気に入り」として扱ってくれるとは限りませんし、異動した元上司が異動先から遠隔で援護してくれることも期待できないでしょう。
上司が気にってくれて、その庇護の下で仕事がやりやすいうちに、同僚からの信頼を積み重ねたり、自分の実力をつけていく必要があるのです。
上司としてもお気に入りの部下への態度は「リスク」になる
ここまで書いたような、「上司のお気に入り部下」の問題については、上司側としても注意すべきポイントがあります。
それは、お気に入り以外の部下から、「不公平な上司」「不誠実な上司」「透明性の無い評価をする上司」といったレッテルを貼られる可能性があるからです。
上司とはチームのリーダーとして、皆を平等に扱い、メンバーが働く意欲を持つように努力することが求められますので、これではリーダー失格となってしまいますね。
しかし、一方で、上司といえど人間ですので、どうしても「好き嫌い」や「波長が合う、合わない」といった要因を完全に排除することは難しく、無意識のうちに、「お気に入り部下」を作ってしまい、手厚く指導したり、優しくしたりしてしまうものです。
特に注意!既婚者男性上司からお気に入り部下(女性)への態度:優しいことで勘違いも?
特に注意したいのは、異性の部下に対する上司の態度です。
よくあるケースでは上司が既婚男性で、部下が女性の場合ですね。
上司としてはあくまで、優秀な部下に対する評価や、育成・期待の観点で手厚く接しているつもりでも、周囲あるいは部下本人がそう捉えるとは限りません。
最悪の場合、下心のある男性上司が、優位な立場を利用して、女性部下の気を引こうとしている行為(ハラスメント)と取られかねません。
また、場合によっては、異性の部下が勘違いして、恋愛感情に発展し、危険な関係に陥ることも。
特に、真面目で誠実なキャラクターで受け入れられていた男性上司が、一部の女性部下にたいして「お気に入り」な扱いをしてしまうと、周囲から幻滅されてしまうでしょう。
かくゆう私も部下がいる身ですが、男の立場からすると、その手の誤解は御免こうむりたいものでして。
職場の上司がお気に入りに対する態度があからさまで、全体の雰囲気が悪くなっている。対策は?
もしも、職場の上司が、ある特定の部下がお気に入りで、そのあからさまな態度のせいで、自分が所属するチームの雰囲気が悪くなってしまった場合、どうすれば良いでしょうか。
チーム内での自分のポジション、役割にもよりますが、以下のいくつかの行動が適切なものになるでしょう。
・淡々と自分の仕事をこなす
・上司や上司のお気に入りを疎外せず、チームの雰囲気の悪化を防ぐ
・上司に直訴する
・上司の上司に直訴することも考える
どうしても、上司や上司のお気に入りを批判したり、悪口を他の同僚と共有したいものですが、そいうった行動は組織の一員としては未熟なもので、好ましくありません。
淡々と自分の仕事をこなす
上司が特定のお気に入り部下をかわいがっている職場では、同僚が不平不満を言い出しているかもしれません。
しかしこういった状況でも淡々と仕事をこなしていくことが重要です。
必要以上に不満の声をあげるのではなく、しっかりと仕事で成果をだして、規定の尺度で評価をさせるようにがんばりましょう。
「べつにえこひいきで高い評価を得ている人がいてもいいじゃないか、自分には関係ない」、といった態度は力強く、長い目で見ると信頼されるものです。
上司や上司のお気に入りを疎外せず、チームの雰囲気の悪化を防ぐ
上司があまりにも特定のお気に入り部下ばかりを優遇すると、チームの雰囲気が悪くなっていきます。
上司は他の部下からの信頼を失い、お気に入りの部下は同僚から阻害され、チームのメンバーはモチベーションを失い、最終的にはチームがバラバラになって成果が出にくい組織に変わってしまいます。
同僚が、上司や上司のお気に入りを疎外していく流れを、誰かが止めることが必要です。
積極的に上司や上司のお気に入りを排除する行為に加担するべきではありません。
上司に直訴する
あまりにも上司のお気に入りに対する態度が目に余る、度を超えている場合は直接上司に直訴することも有効です。
上司としては無意識のうちにそういった態度を取っていることもありますし、自身の態度がチームにとって大きなマイナス担っていることを認識していないだけかもしれないからです。
・皆が上司のことを心配していること、
・会社やチームに貢献して成果につなげたいこと、
・このままでは、チームの雰囲気が悪くなること、
これらを誠実につたえることで、上司の態度が変わることもありのです。
上司の上司に直訴することも考える
組織の構造によっては、最終的には上司の上司に直訴することが最も有効な手段となりえます。
まーこれは、お気に入りに対する態度に限ったことではなく、上司の態度を改めたければその上司に指導をしてもらえば良いわけです。
上司の上司に直接コンタクトするのがなかなか難しい場合もありますが、やって見る価値はあるでしょう。
ただし、この場合、穏便に相談・解決してほしかったのに、結果的におおごとになってしまうこともあるので、慎重な対応が必要です。
また、「なにも上司の上司にまで相談しなくても・・・」と感じることもあるかもしれません。
ぶっちゃけ、上司の上司に相談するレベルまで深刻な問題になっている職場なら、転職や異動願いを出してさっさと立ち去ってしまう、という解決方法もあります。
上司のお気に入り部下は嫌われる?!職場で「上司のお気に入りと言われる」は危険!上司としても態度に注意するべき理由【まとめ】
以上、「上司のお気に入り部下」に関する職場での問題、不安について、
・上司のお気に入り部下
・上司
・上司のお気に入り部下以外の部下
といった3者の視点から整理、解説していました。
職場でかならず存在する、上司とその部下という関係はストレスや、悩みのもとになることが多いテーマです。
個人的には上司が特定の部下を「お気に入り」として扱い、あからさまな態度をとることは、上司にとっても、お気に入り部下にとっても、その他の部下にとっても、長期的にはデメリットが大きいと感じています。
やはり上司というものは公平性と透明性を持って、部下に接しなければなりませんし、私情をはさんでチームの和を見出してしまうのはリーダー失格です。
とはいえ、人間である以上、無意識のうちに「好き・嫌い」や「合う・合わない」といった要素は入ってきてしまうものですが。
それじゃあ今回はこれくらいにしておきます。
では。
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