看護助手の仕事は、きついだの、薄給だの、離職率が高いだの、いりいろネガティブな情報がありますが、「人間関係が最悪」という噂もよく耳にします。
看護助手の職員同士や、協働する看護師との人間関係が悪く、嫌味を言われたりやパワハラが横行していると。
その結果、新人が続かない、辞めてしまい、離職率が高いといった具合です。
結論としては、こういった「看護助手の人間関係が最悪」というのは残念ながら事実でして、特に人間関係の悪い職場に、何も知らずに未経験の看護助手として飛び込んでしまうと、最悪の場合、いじめられてメンタルをやられてしまいます。
そして、すぐに辞めて数カ月も続かない、二度と看護助手の仕事は嫌だ、と業界を去っていくのです。
そこで、本記事では、下記の項目に沿って整理しつつ、「看護助手の人間関係が最悪」な件について解説していきます。
・人間関係が最悪といわれる看護助手の実態
・看護助手の人間関係が最悪な理由
・看護助手での比較的人間関係が良好な職場について
・看護助手の人間関係が最悪で嫌になった時の対応
看護助手は人間関係が最悪という噂は本当か?
冒頭での書いたように、看護助手の人間関係は良くありません。
もちろん職場によって異なるのですが、人間関係が最悪で、職員(看護助手、看護師)間でのいじめやパワハラ、からかい、嫌がらせなど日常茶飯事な職場も多いです。
そのため、いじめの被害にあったり、被害者にならなくても人間関係が最悪なことに嫌気がさして、働き始めて数カ月で人がどんどん辞めていってしまい、慢性的な人手不足に陥っている病院もあります。
いじめやパワハラのターゲットにならないために、自分も加害者の側になってしまう人もいます。
このような「看護助手の人間関係が最悪」であることは、職員だけの問題ではなく、結果的に医療の質に影響しますから、患者側としてはたまったものではありませんよ。
看護助手の人間関係が最悪な理由
さて、看護助手の人間関係が最悪な理由なんですが、これにはいくつか「看護助手特有の事情」が関連しています。
病院という特殊な環境下での仕事になりますので、なかなか外からは想像しにくい、理解が難しいところではあるのですが、看護助手の仕事に興味のある方、看護助手として働き始めて間もない方にしてみればきになるところですよね。
結論としては、看護助手の人間関係が最悪な理由としては下記のような要因が挙げられます。
・看護助手はストレスがたまりやすい
・看護助手は女性が多い
・看護助手は立場が弱い
・看護助手として働いている人の「質」の問題
一つずつ説明しています。
看護助手はストレスがたまりやすい
看護助手の仕事は忙しく、体力的にもハードで、夜勤があれば生活リズムも崩れてしまいます。
患者の容態や医師の都合に合わせて動かないと行けないので、一日中バタバタとしていますし、嫌なことも多い。
次から次にやってっくる仕事に追われるので、余裕が無い状態です。
また、仕事内容的にも、患者の汚物・吐瀉物処理やおむつ交換などの「汚れ」仕事が多いですし、大きな病院で手術室担当の看護助手であれば、オペ後の血液のついた器具、部屋の清掃や感染物の処理もやらなければなりません。
なかなか言うことを聞いてくれない患者もいて、看護助手が暴言をはかれたり暴力を振るわれることもあります。
このような仕事内容、働き方をしているので、看護助手はストレスがたまりやすいのです。
結果、同僚を思いやったり、寛容な気持ちになれる場面は少なく、人間関係が悪い一因になります。
看護助手は女性が多い
別記事でも書いていますが、看護助手は女性が多く、一緒に仕事をする看護師も女性が多いです。
最近では男性看護師も増えてきましたが、まだまだ女性の職場って感じですね。
んで、こういった女性の多い職場の人間関係は難しいですね。
女性はコミュニケーション能力が高く、グループ・派閥を作ったりする一方で、グループ外の人には攻撃的になったり、嫌味を言ったりする人も。
嫌なこと・気に食わないことを口に出すことでストレスを発散してたりしますので、嫌味や悪口、噂話が好きな人も多いですね。
くだらない悪口や陰口を毎日聞かされると溜まったものではないし、良好な人間関係を築くなど到底むりでしょう。
また、女性は仕事で自分よりも相手が優遇されている、プライベートで自分よりも恵まれていると感じる相手に対して「嫉妬」し、マウントを取ろうとして、仲間はずれ・いじめの標的にしたりします。
こういった女性特有のコミュニケーションの特徴は、看護助手の職場の人間関係にあまり良い影響は与えません。
看護助手は立場が弱い
看護助手は、看護師や医師と同じ病院で働いていても、医療に関する資格が必要でない職種であるため、極めて権限が弱いのです。
医療の現場は医師を頂点とした、専門資格に基づくヒエラルキー構造が強固なのですが、看護助手のような無資格で権限のないスタッフは最底辺の位置づけとなり、雑な扱いを受けることがあります。
特に、日々、接する看護師からは見下され、人間関係は悪いことが多く、いじめやハラスメントのターゲットにされたりしても逆らえません。
業務においても無理を強いられる場合もあり、看護助手は、看護師の「小間使い」「雑用係」、場合によっては「看護師の奴隷」とか言われたりします。
看護助手として働いている人の「質」の問題
誤解をおそれずいうと、看護助手として働く人の中には、あまり「質」の良くない人がいます。
肉体労働が主で無資格、未経験でもできる仕事であること、求人が多く採用ハードルが低いこと、そして給料が安いことがその要因となっています。
具体的には、
・元ヤン○ー、元暴○族
・人格面に問題があり他の仕事が見つからなかった人
・他の仕事で問題を起こした人
などなど、一般企業にはなかなかいないタイプの人たち。
もちろんそうでない、普通の人が大多数なのですが、こういったあまり「質」の良くない人は揉め事を起こしたり、まともなコミュニケーションが取れなかったりしますので、集団に混じっていると全体にとっては悪影響。
組織内の良好な人間関係を維持するのは難しくなります。
看護助手の人間関係が最悪だと新人が続かない、すぐ辞める
看護助手に限らず、こういった人間関係が最悪な職場では、働く人が定着しない、せっかく新人が入っても続かない・すぐ辞める、という問題を抱えることになります。
すぐ辞めるので、人手不足が慢性化して、さらに現場はストレスフルになるので、人間関係はどんどん悪化していきます。
また、必然的に常に求人を出している状態になり、離職率の高い・問題のある職場だと求人市場で認知されてしまいます。
その結果、まともな人材には敬遠され、質の悪い人、問題のある人くらいしか集まらないようになります。
働いている人たちも、「人がすぐに辞める」、「どんどん離職率が高くなってい」「職場の人間関係が最悪」という状態に慣れてしまい、改善しようという発想もなくなっていきます。
看護助手の人間関係が良好な職場もある
とはいえ、日本中どこの病院でも看護助手の人間関係が最悪、というわけでもありまえん。
看護助手での人間関係が良好なところもありますし、看護師と看護助手がフラットでお互い尊重しあっている良い職場もあります。
結局職場の人間関係を作るのは、そこで働いている人と、経営者・管理者です。
組織(病院、看護部、経営者)の努力次第で人間関係は良くも悪くもなります。
「看護助手として働いたことがあるけど、あまりに人間関係が最悪で、もう二度と看護助手をやりたくない」という人も、たまたま、運がわるかった、ということもありえます。
逆に、「看護助手は人間関係が最悪と聞いていたけど、そうでもなかった」という人は幸運だったのでしょう。
精神科病棟の看護助手の人間関係は比較的悪くない
ちなみに、精神科病棟の看護助手の職場場、比較的人間関係が悪くない、という話もあります。
理由は、精神科病棟では男性看護師の割合が高いからです。
精神科病棟では患者が暴れたり、自傷行為にはしったりするので、いざとなったら、男性スタッフが力で押さえる必要があるんですよね。
その結果、精神科の看護助手の職場は、いわゆる「女性だらけで閉鎖的」な環境になりにくいからです。
職場に一定数の「男性の視線」があることで、女性看護助手・看護師の間で陰湿ないじめをしたり、皆に聞こえるような嫌味・悪口を大声で言うといった行動を取りにくくなるのだと思います。
看護助手の人間関係が最悪で嫌になった時の対応
そういっても、「実際に看護助手として働き始めたら、職場の人間関係が最悪だった」ということは少なくありません。
人間関係が最悪な職場で看護助手の仕事に就いてしまった人はどうすれば良いのでしょうか。
ここでは、看護助手の人間関係が最悪で嫌になった時の対応について、ポイントを書いておきます。
結論を言うと、下記の2つしか対処方法はありまえん。
・最悪な人間関係を受け止めて、割り切る
・人間関係が良好な職場を求めて転職
ぶっちゃけ、看護助手に限らず、人間関係が最悪な職場ってのは、ある意味終わっています。
明るい未来なんかないし、スタッフ総入れ替えでもしない限り、人間関係の良好な職場になることはないですよ。
自分が何とか頑張って、人間関係が最悪な職場を、良くしよう・解決しようなどと考えるのも無意味です。
そもそも職場なんて、従業員にしてみたら、「たまたま居合わせただけ」みたいなもんです。
人間関係を良くする必要があるなら、その責任は管理者や経営者が果たすべき。
最悪な人間関係を受け止めて、割り切る
看護助手の職場で人間関係が最悪だった場合、まともな人は、「悪い人間関係」と距離を置くべきです。
いくら同僚でも、ロクでもない人間と一緒にいると、消耗するだけですから。
たとえ職場にいじめがあたったり、良くない噂や陰口を叩かれようとも、そういうもんだと受け止めつつ、あくまで仕事はお金を稼ぐだけの行為と割り切りましょう。
別に職場の人とうまくやろうとか思わなくても良いし、関わりは必要最低限に留めるのが正解です。
人間関係が良好な職場を求めて転職
看護助手として働きだして、1、2ヶ月とかだとなかなか転職は難しいかもしれませんが、半年以上くらい勤務しているなら、転職してしまうのも良いでしょう。
というか、人間関係が最悪な職場には、最終的には見切りをつけるべきです。
あとはタイミングの問題だけ。
看護助手として別の病院へ
看護助手の仕事をある程度覚えて、経験者となると、転職は楽勝です。
どの病院も人手不足ですし、求人もごろごろあって、看護助手は未経験者でも採用してもらえる世界ですから、経験者ならいくらでも病院を選べます。
現在の職場が「人間関係最悪」と感じるなら、さっさと転職して別の病院に行けばよいのです。
そこでも人間関係が最悪だったら、また次へ・・・といった具合に、人間関係の良好な職場を探していけば良いですよ。
え?職を転々をするのは良くない?
気にするこたぁありません、人間関係が最悪な職場でメンタルやられるよりは遥かにましです。
看護師の「奴隷」からの開放(医療事務、調剤薬局事務、介護系職員)
看護助手の職場の人間関係が最悪なら、いっそのこと、別の仕事をしましょう。
下記のような仕事なら、スキルや知識面で重複している部分もある仕事ですので、看護助手の経験も無駄になりません。
・医療事務
・調剤薬局事務
・介護系職員
これらの仕事では看護助手の仕事の辛い部分である「看護助手の小間使い・奴隷」というストレスから開放されます。
個人的には、医療事務や調剤薬局事務は、看護助手と同様無資格でもできますし、体力的にはかなり楽になるのでおすすめです。
看護助手の経験者なら、医療系の専門用語にもある程度なれているのですんなりと仕事を始められると思います。
通信教育等も豊富です。
医療事務や調剤薬局事務の仕事内容に興味がありましたら、以下のリンクより、無料で関連資料を入手可能です。
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看護助手は人間関係が最悪なのはなぜ?新人が続かない原因にも・・・対応策は?【まとめ】
以上、看護助手を取りまく「人間関係が最悪」という問題について、整理しました。
結論としては、看護助手の業界では、どうしても人間関係が悪い職場が多いです。
理由は、看護助手がただでさえストレスフルで、大変な仕事である上に、女性が多く人間関係が難しいという背景があります。
また、誤解を恐れずいうと、あまり質の良くない人でも働けてしまうということも。
中には、比較的人間関係の良好な職場もあるので、管理者や経営者の努力次第・・・という側面もありますが、なかなか難しいですね。
現役看護助手さんで、人間関係が最悪で耐えられない、という場合は、無理に人間関係を改善しようとか、溶け込もうと努力する必要はありません。
仕事=お金のためと割り切って、最悪な人間関係な職場を諦めて受け入れて、淡々と働くのが賢いやり方です。
また、看護助手経験者であれば他の病院にうつったり、おなじ医療系の「医療事務」や「調剤薬局事務」あるいは、介護系の仕事に転職することもできます。
くれぐれも、最悪な人間関係に振り回されて、メンタル面での健康を損ねないように。
それでは今回はこれくらいにしておきます。
では。
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