看護助手目線でみると、やるべきことを一生懸命やっているつもりなのに、看護師から「うざい」とか「むかつく」と思われてしまうのはしんどいですよね。
それが理由になって説教されたり、悪口やいじめのターゲットになると、たまったもんではありませんよね。
一方で、看護師目線でみると、看護助手と協力してテキパキ仕事をこなしていきたいのに、「うざい」「むかつく」という負の感情をいだきながら仕事をしてもストレスがたまるだけ。
患者にしてみれば、接する看護師や看護助手の人間関係は良好な方がいいに決まっていますし。
そこで、今回はこの、「看護助手うざい・むかつく」あるあるについて、その理由と背景、および看護助手と看護師の間の人間関係の対処法について整理、解説していきます。
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看護助手のことが「うざい」「むかつく」看護師たち
看護師や看護助手の仕事は人間関係が難しいと言う意見が大多数です。
その中でも、看護助手と看護師の人間関係は特に複雑。
仕事における態度や進め方などで、折り合いが悪く、職場にいる看護助手のことを「うざい」「むかつく」と感じている看護師は非常に多いです。
まー大人なので、看護助手を「うざい」「むかつく」と思っていても、仕事は仕事、態度に出さない看護師も多いですが。
一方で、あからさまに態度に出したり、きにくわない看護助手に嫌味をネチネチいったり、職場でのいじめにつながったりすることもあります。
看護師が看護助手に「うざい」「むかつく」という直接的な表現を伝えるケースも。
他方、看護助手の側からも、職場の看護師の態度について
・執拗に嫌味や説教をしてくる
・冷たい態度で挨拶もしてくれない
・事務連絡しても返事をしてくれない
・悪口を同僚看護師や看護師長に吹き込まれている
といった、悩みを抱えている声もよく耳にします。
看護助手の「うざい」「むかつく」行動とその理由
こういった看護助手が「うざい」「むかつく」と思われてしまう背景はどういったものがあるのか。
単に性格の悪い、気の強い看護師が看護助手をいじめているだけ・・・というケースもありますが、そうではなく、ちゃんと理由があるのです。
看護助手のことを「うざい」「むかつく」と思わせてしまう理由を挙げると、下記のようなものがあります。
・看護助手が思った指示どおりに仕事をこなさないので、むかつく
・ベテラン看護助手が上から目線で接してきてうざい
・責任が無いからか、看護助手がミスが多く、反省もしないのでむかつく
・看護助手が勝手に現場を仕切ったり、患者に間違った情報を伝えるからうざい
以下、簡単に解説しておきます。
看護助手が思った指示どおりに仕事をこなさないので、むかつく
看護助手の仕事は、あらかじめ決められた、洗濯や清掃作業に加えて、看護師から都度指示された業務があります。
看護師が、看護助手に指示してお願いする作業の中には、比較的緊急性の高いものがあったりもするのですが、優先順位を考えずに、自分のペースで仕事をしてしまる看護助手もいます。
中には、優先でやってほしい旨を伝えても、看護助手がなかなかすぐに取り掛かってくれないことも。
看護助手側の都合もあるのでしょうし、双方のコミュニケーション不足が根底にあるのかもしれませんが、医療の現場はドタバタしていて、看護師は常にストレスフルな状態で働いています。
そのため、看護助手が思った指示どおりに仕事をこなしてくれない、ということが頻発すると、「看護助手がむかつく」という感情が生まれてきます。
ベテラン看護助手が上から目線で接してきてうざい
看護助手は医療系の専門教育を受けていなくても、無資格でできる仕事です。
とはいえ、看護助手の経験が10年超などのベテランになると、新人や若手の看護師よりも、業務の手順や院内の事情、患者について詳しくなってきます。
こういったベテラン看護助手は現場で頼りにされてたりするのですが、中には、「自分のほうが経験があるから」と、看護師に対して上から目線で接してくる人もいるようです。
はっきりいって、看護助手に上から目線で説教や指示をされると、看護師としては面白くありませんし、それこそ「うざい」はず。
これは、単に、「国家資格である看護師としてのプライド」という問題ではありません。
看護師の場合、業務の進め方や患者との接し方とそれによる結果に対する責任の重さが、無資格の看護助手とは全く違うのです。
たとえベテラン看護助手であろうと、責任を取れない人間の指示をそのまますんなり聞けるはずも無いのです。
責任が無いからか、看護助手がミスが多く、反省もしないのでむかつく
看護助手に限ったことではありませんが、ミスが多いのも問題です。
先述のように、看護師と看護助手は同じようなフィールドで協働していますが、その責任の大きさ、重圧は桁違いですし、看護助手のミスは看護師の責任にもなります。
実際は、看護助手とはいえ、強い責任感をもって仕事をしている人も多いのですが、その一方で、平気でミスを頻発する、なんならミスを反省した様子が見られず、言い訳や責任転嫁をするような看護助手もいるのです。
こういった態度に接すると、看護師としては、腹も立ちますし、「むかつく」という感情も生まれてきてしまいますよね。
看護助手が勝手に現場を仕切ったり、患者に間違った情報を伝えるからうざい
看護助手の役割は、看護師を始めとした医療専門職スタッフのサポート、患者のお世話周りの雑用となります。
そのため、現場での判断や仕切りは、看護師(医師の指導のもと)が行います。
看護師は、何かあってはいけないと、慎重に現場での判断をしますし、患者とのコミュニケーションも誤解のないよう注意を払っています。
しかし、看護助手の中には、過去の経験や自分の考えで、看護師を差し置いて指示をだしたり、患者とのコミュニケーションにしゃしゃり出ることがあります。
患者のなかには、看護師も看護助手も同じようなものだと思っている人もいますので、間違った指示や誤った情報が患者に伝わってしまうことも。
これでは、現場を監督している看護師や看護師長の責任問題になってしまいます(看護助手には責任はないため)。
そのため、こういった、「しゃしゃりでて、勝手に現場を仕切ったり、患者に間違った情報を伝える看護助手」の存在は、このうえなく「うざい」ものになるのです。
看護助手を「うざい」「むかつく」と思うべきではない【大前提】
ここまで書いたように、看護助手は「うざい」「むかつく」という感情を持たれがち(看護師は看護助手に対して「うざい」「むかつく」と感じがち)。
その結果、職場の雰囲気や人間関係が悪くなっている看護の現場もたくさんあります。
しかし、この看護助手に対して「うざい」「むかつく」とうい感情を無くしていく努力が双方(看護助手および看護師)には必要です。
理由は単純でして、患者にとってメリットが無く、デメリットにしかならないから。
医療というのはチームワークが大事だと言われています。
日本の医療現場は少子高齢化、医療費削減によって慢性的な人手不足に陥っています。
限られた数の医療スタッフで連携して、生産性を高めていかなければなりません。
看護師がしっかり現場を仕切り、テキパキと働く看護助手がいないと仕事はまわりません。
看護助手と看護師の人間関係が悪いと、患者も困るし、人間関係が悪い職場では人材が定着・成長することも難しくなりますよね。
医療スタッフ同士が険悪だったり、陰口などを患者に聞かれたりするのは、とても情けないことです。
「うざい」「むかつく」と思われた看護助手が取るべき対策
看護助手の仕事を一生懸命やっている、悪気は無いつもりでも、「うざい」「むかつく」と思われてしまう理由は先述のとおりです。
しかし、これでは報われません。
せっかく働いているのですから、「うざい」「むかつく」と思われないように気持ちよく看護助手としての職務に励みたいものです。
ここでは、「うざい」「むかつく」と思われた看護助手、あるいは看護助手が「うざい」「むかつく」と思われないように取るべき対策、気をつけるべき行動について挙げておきます。
・素直に担当看護師や看護師長、医師の指示に従って仕事をする
・豊富な経験がある看護助手であっても、専門職ではないことを自覚する
・ミスをしたら素直に認める、繰り返さない努力をする
・でしゃばらず、あくまで看護助手に徹する
素直に担当看護師や看護師長、医師の指示に従って仕事をする
医療の現場における判断は医師が行います。
医師の判断の下で看護師は行動しますし、看護助手は看護師のサポートを行うのが役割です。
これは医療が、人の命を取り扱う非常に繊細なものであるがゆえにできた仕組みでして。
医師を始めとしたいわゆる国家資格のある医療専門職の人間は、常に大きな責任とプレッシャーの中で難しい判断、決定をしています。
この判断、決定を医療現場での行動に反映させるためにスタッフが存在しているのです。
医療現場において、上位者の判断や指示に従えない職員は、ぶっちゃけ、辞めなければいけなくなってしまいます。
看護助手は、自己の判断や優先順位ではなく、素直に担当看護師や看護師長、医師の指示に従って仕事をするのが正解です。
豊富な経験がある看護助手であっても、専門職ではないことを自覚する
豊富な経験があるベテラン看護助手ともなると、どうしても若手のスタッフの行動や仕事のやり方、職場での態度などが気になるものです。
指導のつもりで良かれと思って、上から目線で、看護師や医師に接しているひともいるでしょう。
しかし、たとえ10年、20年と経験を積んでも看護助手は、看護助手のままです。
医療の専門職としての国家資格もありませんし、それにともなう権限も、責任も与えられません。
どこまで行っても、ただの病院に詳しい一般人なので。
一方で、どんなに若手で頼りなく、なんなら社会人としての礼儀がなっていなくても、看護師や医師はれっきとした国家資格保持者ですし、それにともなう専門知識や、責任のもとで働いています。
そのため、一般人である看護助手は、医療現場においては、看護師や研修医に、敬意を払わなければなりません。
たとえ相手が経験が浅かろうが、若手だろうが、上から目線で指示や指導(説教含む)をしたり、マウントをとろうとするのは意味がありません。
決して上位の立場になることはできませんし、「うざい」「むかつく」看護助手だと思われるだけです。
ミスをしたら素直に認める、繰り返さない努力をする
看護助手に限ったことではないですが、仕事でミスをしたのに、すなおに認めない、言い訳や責任転嫁ばかりは信用を失ってしまいます。
ミスを素直に認めて、繰り返さない努力をする、反省の態度を示しましょう。
特に医療の現場では、小さなミスで人命が失われることがありますからね。
基本的に、ミスした際には誠実な対応を求められるのです。
看護助手は医療現場での立場が弱いので、ミスを認めることを怖いと感じるかもしれませんが、やってしまったものは仕方が無いのです。
ぶっちゃけ、いち看護助手がミスを認めたところで大したことはありません。
どうせ責任を取ることなどできないし、看護師や医師が尻拭いをしてくれます。
でしゃばらず、あくまで看護助手に徹する、それは悪いことではない
いくら経験が豊富で、看護師や医師の指示よりも自身の判断が正しい、と感じることがあっても看護助手は出しゃばってはいけません。
あくまで、ただの「看護助手」の職務に徹しましょう。
職務を超えて貢献しようと頑張らなくても良いんです。
それは決して悪いことではありません。
看護助手を「うざい」「むかつく」と思ってしまった看護師が取るべき対策
同僚の看護助手を「うざい」「むかつく」と思っている看護師がいるとして、そのままの状態で仕事を続けるのは精神衛生上良くありません。
看護師がイライラしていたり、そのせいで集中力を欠いてしまうと、患者にとってデメリットでしかありませんし。
看護助手に「うざい」「むかつく」と思ってしまい、ストレスが溜まっている場合の対策は以下のようなものになります。
・「うざい」「むかつく」看護助手を冷静に分析する
・看護助手を見下すのをやめる
・看護師長に相談する
解説していきます。
「うざい」「むかつく」看護助手を冷静に分析する
まず、なぜ、看護助手に対して「うざい」「むかつく」と感じているのかを、冷静なときに分析してみましょう。
どんな態度や行動が「うざい」「むかつく」と感じるのか。
そして看護助手がこういった「むかつく」「うざい」行動を取るのはなぜなんでしょうか。
下記の例のように思考していけば、客観的に想像してみることで対策も見えてきます。
例1)看護助手が看護師の指示に従わず、自分勝手に仕事の優先順位をつけているのでむかつくケース
こういった行動を看護助手がとっている場合、例えば、「業務への理解が乏しく、優先順位付けがうまくできない」ことが想像できます。
もしそうであれば、なぜこの業務を優先してほしいのか、各業務の現場における意味・重要度というのものを指導していくことで解決できるはずです。
看護助手にむかついて、強い態度で接したところで解決しない、ということが見えてくるはず。
例2)看護助手が自分の職責を超えて、現場の判断に口をだしてくるのでうざいケース
このタイプの看護助手は責任感や正義感が強かったり、クソ真面目なのに、やる気が空回りしていることが原因となっていることがあります。
責任は医師や看護師がとるので、安心して、少し肩の力を抜いて仕事をしてもらうように言葉をかけると良いかもしれません。
また、看護助手の職責の範囲内で、重要度の高い業務を担当させるなどしてみると落ち着くことがあります。
例3)看護助手がベテランだからと上から目線で接してくるのがうざい、むかつくケース
ベテランで、いわゆる「お局」的な立ち位置にいつ看護助手が、新人の看護師や、なんなら医師に対しても上から目線で接してくるケースがあります。
細かいことで長々と説教を垂れてきたり、たいしたこと無い事柄を偉そうに指導してこられても、うざいだけなのに。
ベテラン看護助手が、このような「うざい」「むかつく」態度を取るのは、
・いつか自分の立場や雇用が脅かされるのが不安
・マウントをとって相手より上位にいることで自分を守りたい
・自らの価値を皆に認めてほしい
といった、自己防衛本能、承認欲求あるいは漠然とした不安を抱えていることが背景にあります。
効果的な対策としては、些細なことでも「ありがとう」とか「助かります」といった感謝の言葉を伝えて安心させてあげる、そういった雰囲気の職場を作っっていくと良いかもしれません。
マウント取りに来たベテラン看護助手を相手にしない、受け流す、というのもあるのですがこれでは本当の解決策にはなりませんよね。
看護助手を見下さない
看護助手が「うざい」「むかつく」と感じてしまうときに、心のどこかで「看護助手のくせに」「看護助手は専門資格も無いくせに」と、見下していないでしょうか。
医療の現場は医師を頂点として、各分野のスタッフが強いヒエラルキー構造をとってはいるものの、皆同じ目的で頑張っている同僚であることも忘れてはなりません。
「看護助手のくせに」と思っていると、態度にでますので、看護助手側も気づきます。
そうなると、ますます関係は悪化します。
「看護助手を見下した」先入観を取り払ってみれば、それほど「うざい」「むかつく」と感じることも減ってくるかもしれません。
看護師長に相談する
とはいえ、看護助手の態度や行動が目に余る、組織としてなんからの対応をするべきだ、と感じることもありますよね。
その場合は、まず現場のリーダーである看護師帳に相談しましょう。
相談する際には、単に、「〇〇さんがうざいんです」といった表現ではなく、
・どういった行動や態度に問題があるのか。
・それに対して自分はどう考えたのか
・具体的に組織としてどのような改善案が考えられるのか
といったところを整理して話すようにしましょう。
「看護助手がうざい、むかつく」と感じる看護師と看護助手の人間関係対処法【まとめ】
以上、「看護助手がうざい、むかつく」という件とその背景、対処方法について、整理・解説してきました。
医療の現場って、責任も重いし、いつも忙しくて、人間関係もギスギスしがちです。
特に、看護助手と看護師は、専門資格の有無という決定的な違いがあるものの同じ現場に立つことも多く、難しい人間関係になりがち。
以下のような「看護助手がうざい、むかつく」という場面が非常に多いですよね。
・看護助手が思った指示どおりに仕事をこなさないので、むかつく
・ベテラン看護助手が上から目線で接してきてうざい
・責任が無いからか、看護助手がミスが多く、反省もしないのでむかつく
・看護助手が勝手に現場を仕切ったり、患者に間違った情報を伝えるからうざい
まー、看護助手、看護師の世界では「あるある」なんですが、こうったことが原因で人間関係が悪かったり、看護師・看護助手がイライラして仕事をしていると、患者にとってはデメリットしかありません。
双方がお互いの立場や役割を十分に理解した上で、より良いチームワークを医療の現場で発揮できるように、本記事が参考になれば幸いです。
それじゃあ今回はこれくらいにしておきます
では。
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