獣医学部を目指している、あるいは将来獣医師になろうと考えている人の中には、こういった疑問や不安を持っている人が非常に多いと思います。
というのも、大学受験について少し調べてみるとわかってくるのですが、獣医学部というのはいわゆる「難関学部」とされていて、合格するにはかなりの学力が必要となります。
ぶっちゃけ、適当な大学の医学部に合格するよりも難しかったりしますからね。
そこで、本記事では、獣医学部に合格するために必要な受験勉強はどれくらいか、という疑問について整理、解説していきます。
下記のような悩みを抱えた方の参考になれば幸いです。
・いまの自分の学力で、獣医学部に合格できるのだろうか?
・どれくらいの努力、勉強をすれば獣医学部に行ける学力がつくのだろうか?
・部活など、勉強以外の活動とバランスを取りながら獣医学部を目指すのは現実的なんだろうか?
まるっと解説!まとめ記事はこちら
獣医学部に行きたい!合格するための受験勉強は一日何時間必要?【まず結論】
さて、いきなりですが本題の「獣医学部に合格するための受験勉強は1日何時間必要か」という問いなんですが、結論としては、一概に「○○時間受験勉強すれれ獣医学部に合格できる」とは言えません。
獣医学部に限ったことではないのですが、ぶっちゃけ、大学受験に合格するために必要なのは「学力」であって、努力や勉強時間の総量ではありませんから。
後述しますが、獣医学部はかなり難しい部類に入る学部ですので、たくさん受験勉強をして当然です。
一部の天才を除いてどれだけ勉強しても、安心などできないのです。
獣医学部に合格するための受験勉強:目安は平日5〜6時間、休日12時間以上
まー、とはいえ、大体の目安はほしいですよね。
勉強時間の「質」に関する議論はおいとくとして、ざっくりと、受験勉強に充てたほうが良い勉強時間は、
・平日は一日5〜6時間(学校の授業は除く)
・土日、祝日は一日12時間以上
といった感じです。
多分、忙しい体育会系の部活とかやっていると、難しいレベルです。
当然、人によってはこんなに勉強しないでも合格できる、非常に優秀な人もあるでしょうね。
ですが、凡人が、獣医学部に合格するという目標を、ある程度現実的なものにするには、これくらい必要です。
というのも、これくらいの勉強時間は、理論上「できる」わけで、そうなると、受験のライバルたちはやっているわけですよ。
天才でもない人が、獣医学部合格に必要な学力の獲得を「勉強時間」で補うなら、受験勉強に充てることができる時間はすべて充てるべき、というのが回答になります。
部活やゲーム、友人と遊びに行ったりすることも大事ですが、「学力を高める」ことに特化して、受験勉強に全集中している受験生もいるということ。
さて、あなたはどうしますか?という話です。
結局、たくさん勉強するに越したことはないです。
そして仮に、限界まで時間を受験勉強に費やしても合格できない場合もあります。
獣医学部は難しい
冒頭でも書いたように、獣医学部に入学するのは非常に難しいです。
大学の中でも、いわゆる「難関学部」とされている、医学部、歯学部、薬学部と比べても引けをとらないでしょう。
さらに、獣医学部の事情として、設置している大学数が極端に少なく、記事執筆時点では日本国内に17校、総定員数としても1000人ほどしかありません。
一方で、近年のペットブームもあり、志願者は非常に多い、という現状があるのです。
そのため、競走倍率は非常に高いです。
また、歯学部や薬学部の場合は、地方の人気のない大学や、学費が高額な私立大学であれば、比較的入学偏差値が低いところもある一方で、獣医学部は(設置している大学の少なさもあって)、すべての大学で入学偏差値が高どまりしているのです。
結果的に、獣医学部は「難しい」です。
適当な大学の医学部レベルになら合格できるくらいの学力がないと、到底合格できませんし、2年や3年浪人する受験生もザラにいます。
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獣医学部は受験科目が多い
獣医学部の場合、受験科目が多めです。
難関系の理系学部に共通することですが、理系科目に加えて、社会や国語といった文系科目もまんべんなく点数を取れないと厳しいでしょう。
数学と英語のウエイトはとても大きく、理科も複数科目受験しないといけません。
大学によっては数IIIが必要だったりもしますから、受験勉強の時間をしっかり確保して、各科目に配分していくことになります。
仮に、一日2~3時間しか受験勉強ができないとしたら、科目あたりの勉強時間はわずかしか確保できない計算になりますよね。
結果、どうしても必要な総受験勉強時間が膨大になってしまう、というわけです。
獣医学部合格に必要なのは学力であって努力や勉強時間ではない
ただし、上の方でも触れましたが、獣医学部に合格するために必要なのはあくまで「学力」であって、「受験勉強に何時間費やしたか」、「どれくらい我慢と努力をしたか」ではありません。
一定以上の受験勉強時間を確保して、やりたいことを我慢すれば必ず報われる・・・というものではありません。
特に、獣医学部のような受験の競走倍率の高い学部の場合は、ある程度学力があっても、小さなミスやたまたま苦手な問題が出題されて不合格・・・ということもありえます。
ぶっちゃけ、運があまりよくない人は、合格ラインよりもかなり上のレベルの学力を保有しておかないと、合格できません。
受験勉強の「時間」も大事ですが、とにかく「学力」を高めるために、ありとあらゆる工夫をする必要があるのです。
獣医学部合格のためには受験勉強時間に加えてやり方を工夫
では、受験勉強の時間は十分確保するとして、獣医学部合格のためにできる工夫について触れておきます。
あくまで、これをすべてやったら確実に合格できる、というものではなく、考えうる対策として捉えていただければと思います。
ざっくり書いておくと。
・苦手科目をちゃんと手当する
・基礎的な問題を、点数を取るべきところできっちりとる
・大学に合わせた対策を行う
・獣医学部の受験対策に強い学習塾等を利用する
説明していきます。
苦手科目をちゃんと手当する
すでに書いたように、獣医学部の場合、カバーするべき受験科目が非常に多いです。
また、獣医学部に合格するのは優秀な学生が多いので、まんべんなくすべての科目で高得点を取れる学力がないと合格できません。
例えば、難易度のあまり高くない理系学部とかだと、「英語が苦手なので数学で補う」「数学は嫌いなので、あまり勉強せず、理科を中心に得点する」といったことも可能ですよね。
しかし、獣医学部でこれをやると、絶対に受験で合格できません。
獣医学部のような、受験の競走倍率の高い学部では、合格する上位成績者の得点範囲は非常に狭いです。
数点の失点で一気に合格圏外に飛ばされてしまうため、苦手科目があると命取りになるのです。
基礎的な問題を、点数を取るべきところできっちりとる
獣医学部の受験競争は激しいのですが、実は意外と出題される問題は基礎的なものが多かったりします。
この点は医学部や難関の歯学部・薬学部にはない特徴です。
そのため、受験対策としては、とにかくまずは基礎をしっかり抑えること。
本番の試験では、点数を取るべき問題に確実に正解して、きっちり得点を重ねることが重要です。
基礎的な問題に繰り返し取り組んだり、つまらないミスをなくすような集中力をしっかりと身に着けておきましょう。
大学に合わせた対策を行う
獣医学部は日本国内に17校しかありません(記事執筆時点)。
これは、競争倍率という観点では受験者にとって不利なのですが、裏を返せば、受験対象となる大学を絞りやすい(絞らざるを得ない)、ということになります。
これは、「大学に合わせた受験対策をおこなう」という視点では非常に大きなメリットです。
大学ごとに問題の出題傾向や、特徴がありますので、狙いの大学を決めたら、丁寧に大学に合わせた受験対策をとりましょう。
獣医学部の受験対策に強い学習塾等を利用する
医学部、歯学部、薬学部などの医療系学部の場合、それらに強いことを謳った学習塾があるかと思います。
獣医学部についても、受験対策に強みのある学習塾があるので、それらを利用するのも良い方法です。
とはいえ、大学受験の世界では、獣医学部はわりとマイナーな学部となりますので、地域によってはこういった「獣医学部の受験に強い学習塾」がない場合もあります。
最近では、オンラインで利用できる学習塾や、個別指導で学部に応じた対策・学習指導してくれるところもあります。
無料で資料請求可能な学習塾もありますので、一度検討してみるのもいいかもしれません。
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獣医学部に合格するための受験勉強は何時間?【まとめ】
以上、「獣医学部に合格するための受験勉強は何時間必要か?」といった疑問についてまとめました。
まー、結論としては、「獣医学部に合格するために〇〇時間受験勉強すればOK」という確実なものはありません。
というのも勉強時間がどれくらい必要かは、個々の、現在の学力や才能によるものが大きいからです。
また、獣医学部のような非常に難易度、競争倍率の高い学部では、いくら勉強いていても決して安心できないもの。
とはいえ、ある程度の受験勉強の必要時間の指標を上げるとすれば、以下のような感じになります。
・平日5〜6時間
・休日12時間以上
この根拠としては、これくらいの勉強時間は現役高校生でも確保できるから。
ライバルたちの中には、部活や友人との遊び、ゲームなどを犠牲にして、この勉強時間を確保していますよ。
また、獣医学部は受験科目が多く、網羅的に苦手を作らずに学力を高めないといけないため、必然的に長時間の勉強が必要になります。
ただし、獣医学部合格に必要なのは学力であって努力や、単純な勉強時間ではありません。
十分な勉強時間は確保した上で、
・苦手科目をちゃんと手当する
・基礎的な問題を、点数を取るべきところできっちりとる
・大学に合わせた対策を行う
・獣医学部の受験対策に強い学習塾等を利用する
といった、工夫や戦略がないと獣医学部合格は、多くの人にとっては非常の難しいものとなります。
それじゃあ今回はこれくらいにしておきます。
では。