「定時で帰る人仕事できない」とかいう根拠のない主張やめてくんない?【まとめ記事】

定時で帰る人仕事できない

定時で帰る人のことを、

「仕事ができないやつ」

「やる気のないやつ」

「使えないやつ」

こういう風に悪く言う人がいます。

いまだに、たくさん残業した方が偉い=高評価とする会社もあるし、なんとなく、定時で帰る人が肩身の狭い思いをする職場もありますよね。

今回は、この「定時で帰る人仕事できない」という主張について書いていきます。

初めに結論を書いておくと、「定時で帰る人=仕事できない人」かというと、そうとは限りません。

もちろん、定時で帰る人の中には、仕事できない人もいますよ。

でも、むしろ、「仕事ができる人」というのは、早めに仕事を切り上げて定時で帰るもんです。

なんなら「残業多い、だらだらと働いて定時で帰らない人=仕事できない」というパターンのほうが多いかと。

ぶっちゃけ、仕事できない、できるにかかわらず、定時に帰るのは会社員の基本だし、長時間労働で、献身的にはたらいたところでたいして得るものはありません。

「定時で帰る人=仕事できない」ってのは、現代社会においては、仕事のできない奴のただの妬みと捉えられかねません。





定時で帰る人=仕事できないわけではない


冒頭でも書いたように、定時で帰る人=仕事ができないというのは、まったく的はずれな考え方です。

もちろん、定時で帰る仕事できない人材というのは存在します。

また、仕事できるとかできないとかじゃなく、単に、「定時に帰る」ことにしている残業しない主義の人だっています。

定時で帰る人を3つのパターンで分類するとこんな感じ↓

・仕事できないから定時で帰る人

・仕事できるから定時で帰る人

・定時で帰ることにしている人


仕事できないから定時で帰る人


いわゆる「定時で帰る人=仕事できない」の典型な人もいます。

こういった人は、

仕事できないゆえに、上司に嫌われたり、職場で邪魔者扱いされていて「会社で干されている」人です。

能力が低かったり扱いずらいので、たいして仕事を与えられていない=定時以降やることがないため早く帰るということになります。

日本企業で、サラリーマンがみんなバリバリ残業していた時代に定着した「定時で帰る人仕事できない」というイメージでして、いまだにどこの会社にもいるのではないでしょうか。

当然、成果も上がらず評価も低いため、昇進の道も閉ざされておりいわゆる「窓際」と呼ばれた人たちですね。

仕事できるから定時で帰る人


一方で、仕事ができるゆえに定時で帰る人も増えています。

こういった人は、他人と同じかそれ以上の成果を出すものの、てきぱきと仕事を速くこなし、定時できっちり終わらせて帰ることができる人です。

こういった人は、基本的な能力が高かったり、優先順位付けがうまく、やるべき時に集中的に取り組んで、効率的に働いています。

基本は残業せずに定時で帰るものの、ここぞという時には残業していたりもします。

休憩時間を過ぎてもだらだらと雑談したり、喫煙所やトイレで仕事を中断するということも少ないのが特徴ですね。


定時で帰ることにしている人


仕事ができる、できないにかかわらず、単純に「定時で帰ることにしている人」というのもいます。

育児や家事、介護、あるいは家が遠いなどの理由で、定時で帰る必要性があるのでしょう。

あるいは、プライベートな時間の充実を優先して、仕事は定時までと割り切って働いている人。

かつての日本企業の価値観であった「残業する=偉い」というものが崩壊しつつある現代では、このタイプの「定時で帰る人」が増えているのではないでしょうか。

こういった人達は、定時で帰るためにどうすればいいか?を念頭に置いて仕事をしているため、前述の「仕事できるから定時で帰る人」同様に、それなりに集中して、効率よく仕事をこなそうとします。

また、自分ができない量の仕事を抱え込まないために、うまく仕事を断ったり、同僚を巻き込んだりすることに長けています。

そのため、一部の同僚からは「仕事を押し付けてくる」「仕事を頼みにくい」「自己中心的で、同僚のサポートをしない」など、悪い印象をもたれていることもあります。

仕事ができない、できるにかかわらず定時に帰るのは会社員の基本


別記事でも書いていますが、そもそも仕事ができない、できるにかかわらず、「定時に帰る」というのは会社員として普通のこと、基本的なことです。

定時で帰る人のことを仕事ができないとか、怠け者とか批判するのは全くの筋違いなわけで。

当然、上司の命令によって残業することもありますが、それは36協定に基づく、いわゆる特例なものです。

毎日のように、大半の社員が残業をしている職場は、普通の状態じゃあありませんよ。


なかには、時短勤務で働いている人まで、残業しないと終わらないような仕事量がある労働環境も存在します。


そのような職場では、そもそも定時で終わらない量の仕事を限られた人数の社員に割り振りつつ、人は増やせません、という状況なわけですから、企業の体質がおかしいとしか言いようがありませんね。


規定の時間内はきっちりと仕事をしてさえいれば、定時で帰るのは全く問題ないし、だらだらと残業したり、それを称賛するのは間違っています。


「定時で帰る人=仕事できない」はただの妬み?


定時で帰る人のことを「仕事できない」とか「チームワークがない」「自己中心的」と批判する人の中には、ただの「妬み」の感情を根底に抱いていることがあります。

本当は自分も定時に帰りたいのに、仕事が終わらない(仕事が遅い)一方で、同僚がそそくさと帰って行くのが気に触るのでしょう。

「同僚がまだ働いているなら、「何かやることありますか?」と一声かけるのが当たり前だ。」

こういった主張をする人もいますが、ぶっちゃけ、他人に仕事を手伝わせるのが当たり前だと勘違いしているのでしょう。


むしろ「残業多い人=仕事できない」が有力説


定時で帰る人よりも、むしろ残業が多い人が仕事できない、というのが妥当な説かと。

そもそも、仕事を定時で終わらせるのってかなり難しいし、下記のような高度な能力が必要です。

・仕事の優先順位をつける能力

・効率よく複数の作業を並行して進める能力

・客観的に自分の能力を評価して、キャパオーバーにならない能力

・自分のキャパを上司と正確にコミュニケーションする能力

・ときには仕事をうまく断れる交渉術、処世術

こういった事ができる人は、当然できる人が多いので、結果的に定時で帰るとしても仕事はむしろできる、ということも珍しくありません。

一方で、ダラダラと残業したり、残業しないと終わらない量の仕事を引き受けてしまう人は、上記のような能力が低いことが根底にあるのかもしれません。


もしかしたら、自分への自信もない(無意識下あるいは意識下で)ため、「長時間働く」「なんならサービス残業も受け入れる」くらいしか、会社に貢献する方法がないのかもしれません。

まー、中には、定時で終わらせようと思えば終わらせることができるけれど、残業代を稼ぐためにあえて長時間残業している人もいますが。

こういった人は本当は仕事ができるのかもしれませんが、長期的には疲弊してしまい、パフォーマンスが下がったり、プライベートが犠牲になってしまいます。


固定残業、みなし残業の会社で定時で帰る人は、超仕事できる可能性あり


基本的には、定時で帰る人は仕事できないどころか、仕事できるひとが多いはず。

特に、固定残業やみなし残業の会社で、「定時で帰る」を成し遂げている人は、超仕事できる可能性ありです。

なぜなら、こういった、固定残業代やみなし残業代を設定している会社では、定時で終わらないくらいの業務量、固定残業やみなし残業プラスαの労働時間を想定しているから。



こういった会社では、定時で帰れば、まるまる固定残業代(みなし残業代)がもらえる、なんて期待していると希望を打ち砕かれますが、ごくごく稀に、涼しい顔して業務をこなす社員がいるものです。


「定時で帰る人仕事できない」とかいう根拠のない主張やめてくんない?


というわけで、まとめますと、「定時で帰る人仕事できない」なんて主張に根拠はありません。

むしろ下記のような能力を有したハイパフォーマーである可能性大でしょう。

・仕事の優先順位をつける能力

・効率よく複数の作業を並行して進める能力

・客観的に自分の能力を評価して、キャパオーバーにならない能力

・自分のキャパを上司と正確にコミュニケーションする能力

・ときには仕事をうまく断れる交渉術、処世術

ただの妬みや、個人的な感情で定時で帰る人を悪く言う人がいますが、気にする必要ありません。

定時で仕事を終えた人が、他人の仕事を手伝うのは当たり前のことではないですし、そもそも、会社員が定時で帰るのは基本ですから、誰しも定時で帰るための努力をするべき。


定時で帰る人が仕事できない、なんれレッテル貼る会社はろくなもんじゃねえ!転職も検討するなら:

おすすめ!
初めての方、転職初心者向けの第一歩はリクナビNEXTの「無料会員登録」一択です

・転職活動の効率を上げる会員限定機能が無料で利用できます!

新着求人情報をメールで受信

「気になるリスト」で企業を保存

一度レジュメを書いて保存すれば転用可能

自分の強みを把握できる「グッドポイント診断」


・スカウト登録(無料)で転職の選択肢が広がる!
→匿名で職務履歴や条件を登録すれば、企業やエージェントから直接オファーが届く

【メリット】自分のスキルや経験を活かした企業を効率よく探せる、忙しくても転職活動ができる

そんな方には、リクナビNEXTがおすすめ:無料会員登録はこちらのリンクです↓



それじゃあ今回はこれくらいにしておきます

では。

あわせて読みたい
「仕事できないくせに気にしない奴って糞だな」って思考を辞めたら楽になった話