「貧乏だけどどうしても医学部に行きたい」
今回はこういった悩みについて書いていきましょう。
本記事の執筆時点では、医師を要請するための「医学部」を設置している大学は日本に80以上あります。
しかし、ぶっちゃけその大半で、非常に高額な学費、授業料、あるいは寄付金などが必要となります。
一部の国公立大学を除いて、6年間の学費は3000万円ほどが必要になるのです。
はっきりいって、ごくごく普通の家庭で払える様な金額ではありませんよね。
医学部に進学できる学力があるのに、お金がないと医学部に行きたいと思っても行けない・・・現代の先進国である日本において、いまだにこういった悩みを抱えている若い人がたくさんいるということ。
こんな世の中じゃあ、「どうせうちは貧乏だから、勉強して医学部を目指しても無意味」と投げ出してしまう若者もいるでしょう。
悲しすぎる。
とはいえ、結論を言うと、お金がないことだけを理由に、医学部に行きたい願いを諦める必要はありまあせん。
お金がなくても医学部に行く方法があるからです。
というわけで、本記事では、できるだけお金をかけないで医学部に行く方法、「医学部に行きたいけどお金がない」なんてことを解消する方法について解説していきます。
医学部に行きたい、でもそもそも貧乏だと、お金がどれくらいかかるか知らない
冒頭でも書いたように、医学部進学にはお金がかかります。
私立の医学部の場合、総額3000万円ほどかかることを覚悟しなければいけません、大学によっては4000万円以上かかることも。
しかし、実際はそんなに大きな金額を、家庭が一度に負担しなくても、医学部に進学する方法はあります。
医学部に行きたいなら、お金がないひとにもチャンスがあるのです。
たとえ、世帯年収が200万円とかでも、お子さんが医学部に通って医師になること夢を叶えることはできるのです。
しかし、実際、そういった「貧乏でも医学部に進学して医師になれる」ことは、お金がない人、貧乏な家庭の人だと知らなかったりします。
昔は、医学部を始めとして大学に行くことは、お金に余裕のある家庭だけの特権でした。
「貧乏人が医者になんかなれるか」なんて古い考えを未だに持っている人もいます。
お金がないけど医学部に行きたい、何か方法はないだろうか?と調べることすら、諦めてしまうわけです。
医学部に行きたいなら、お金がないのを理由に諦めなくていい
お金がないけど医学部に行きたい人が、医学部に行く方法はいくつか選択肢があります。
その方法は、大きく分けて下記の2つになります。
・医学部の学費を調達する
・医学部の学費を低く抑える
医学部に行きたいけどお金がないなら、奨学金を活用しよう
まず、医学部の学費を家庭の収入から負担することが難しいなら、奨学金を借りるのことを一番に考えましょう。
医学部の場合6年間と長く、学費や諸経費もたくさん必要になりますので、最大限、複数の団体から奨学金を借りるべきです。
例えば、一番有名な日本学生支援機構の奨学金であれば、第二種(利子あり)で私立大学医学部なら月額120000円借りれますし、第一種(利子なし)で月額64000円です(平成30年度)。
さらに第一種と第二種は併用できます。
また、医学部の場合、日本学生支援機構以外にも各自治体が、給付型あるいは卒業後の変換猶予型の奨学金制度を設けています。
これらは、卒業後、医師の不足している特定の地域で働くことを前提としたものですが、お金がないけど、医学部に行きたい人にとっては渡りに船となります(なんなら就職先が確保できてラッキーと考える人もいたりします)。
また、一部の私立大学では、成績優秀者に大学が奨学金を貸与するケースもあります。
これらをすべて併用すれば、1000〜1500万円くらいを調達できるかと。
医学部の場合、貸与型だと、借り入れ額が大きいのですが、卒業後、高年収の医師になれば返すことは十分可能です。
奨学金の返済ができない若者が増加している、なんて報道があったりしますが、あれは医学部ではありえませんよ。
医学部に行きたいけどお金がないなら、防衛医科大、自治医科大、国公立大医学部の3択が王道
すでに書いたように、医学部の学費は高額ですが、かなり低く抑えることが可能です。
実は、基本的には学費が高額なのは私立大学の医学部だけ、なんです。
お金がないけど医学部に行きたいのであれば、防衛医科大、自治医科大、国公立大医学部の3つのいずれかに進学するのが王道となります。
とはいえ、これれの3つはかなり難易度が高く、東大や京大に合格できるレベルの学力が必要だと思ってください。
これらの3種の大学についてざっくり書くとこんな感じです。
防衛医科大学校
自衛隊の組織に属する大学校(大学ではない)ですが、医師国家試験を受けて医師になることができます。
卒業後、9年間自衛隊に勤務することが義務付けられますが、入学金、授業料なし、かつ、学生手当として毎月10万円ほどが支給されるのが最大のメリットです。
いわゆる貧困家庭であっても、片親出会っても医師になることが可能ですし、そのまま自衛官として働いて幹部になることもできます。
自治医科大学
自治医科大学では、6年間の学費は2000万円以上ですが、この全額が一旦貸与されます。
卒業後に、在学期間の1.5倍の期間を、指定する病院で勤務することで、「返還免除」となるシステムになっています。
ちょっと変わっていますが、地域の医師不足を解消しつつ、医師を志望する学生をサポートする制度ですね。
国公立大学医学部
私立大学の医学部の学費はかなり高額となりますが、一方で国公立大学の場合、学費は全学部で共通でして、年額60万円弱ですみます。
医学部6年間では、総額約350万円ほど。
国公立大学は各地方にいくつかありますので、一番現実的かもしれません。
もし自宅から通えるのであれば、なおいいですね。
上述の日本学生支援機構の奨学金と併用すれば、十分なんとかなるはずです。
私立大学医学部でも特待生制度があれば・・・
あと、私立大学の医学部の場合も、成績優秀者の場合は、特待生として学費の免除や減額をしてくれる制度を設けています。
こういった制度を狙うのも一つの方法です。
「お金がない」は勉強しない免罪符になんかならない
というわけで、医学部に行きたいひとは、必ずしもお金がないことを理由に諦める必要はありません。
ただし、逆にいうと、「お金がない」は勉強しないことや、夢を諦めることの免罪符になんかならないということでもあります。
医学部に限ったことではないですが、
「家が貧乏だったから、大学に行かず働いた」
「お金がないから、学歴がつけられなかった」
なんてことを大人になっても言っているひとたちが、時々います。
大抵の人は同情してくれるし、表面上は憐れんでくれるでしょう。
でも、「お金がなくても大学には行ける」ことを知っている者からしたら「ただの甘え」です。
私も年収200万円以下の、母子家庭出身ですが、地元の国立大学の薬学部に自宅から通学しました。
高校から大学院修士まで借りた奨学金が500万円です。
私より、経済的に恵まれた人達が、「家が貧乏だったから、大学に行かず働いた(俺ってえらいだろ、かわいそうだろ、同情ウェルカム!)」って言ってる姿は滑稽です。
勉強しないための免罪符が欲しかったのか、目の前の貧乏から逃げたかったかのどちらかですよ。
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少し厳しいことを言うと社会はかなり残酷
ただ、少し厳しい現実を言うと、社会はかなり残酷です。
というのも、上にあげた、防衛医科大も、自治医科大も、国公立大医学部や、一部の奨学金制度も、決して「お金がない人だけ」のものではありません。
多くの奨学金についても、ある程度の年収制限がありますが、貧乏であればあるほど有利になる制度というわけでもありません。
ぶっちゃけ、基本的には、優秀な学生のためのものです。
それこそ、裕福でお金が有り余っているような家庭出身者が、国立大学の貴重な合格枠を奪っていくことなんて普通にあります。
なんなら、そういう家庭のほうが、塾や私立の中学・高校でより良い教育を受けて、高い学力をもっていたりもするのです。
お金があって、かつ優秀な人はたくさんいるんです。
医師になりたいという、誰よりも強い思いがあっても、頭がよくない、あるいはひどく貧乏なひとがいる。
たとえ、そういった人の一部が、医学部に行きたいと思っても行けない、医師になれない、といったことになっても、この社会は全然困らないんですよね。
すこし理不尽かもしれません、ひどく残酷かもしれませんが、これが現実。
医学部に行きたいお金がない・・・経済的理由で諦めなくていい【ただし秀才に限る】お金がないし頭が悪いなら、医学部は諦めるしかないという現実
というわけで、医学部に行きたい、でもお金がない・・・という方のために、「お金がなくても医学部に行って医師になれる事実」と、その具体的な方法について解説してきました。
とはいえ、こういったお金をかけずに医学部に行く制度は、何もお金がない人だけのものではありません。
かなりの競争を勝ち抜ける学力が必須です。
実は別記事で、頭が悪いけど医者になりたい人向けの記事があるんですが、「お金がないし頭が悪い」なら、医学部は諦めるしかないというのも現実としてあります・・・。
じゃあ今回はこれくらいにしておきます。
では。
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