医療事務、調剤薬局事務、歯科助手の仕事に対して「楽に稼げる」「簡単な仕事」「安定してそう」といったイメージを持っている人も多いかと思います。
患者からしたら、受け付け業務をやっているのかな、位に思われている程度です。
歯科助手の場合でも、歯科診療中に器具を医師に渡したり、うがい用の水を患者に用意したり。
ところが、働いているひとに言わせると「難しいよ」「大変だよ」という声が聞こえてきます。
医療事務、調剤薬局事務、歯科助手の仕事は未経験、専門資格なしでもできるものの、実際、覚えることも多いし、とても忙しい仕事なんですよね。
そう。
医療事務、調剤薬局事務や歯科助手は忙しいし、難しいんです、特に初心者、未経験者にとっては。
だから、未経験、初心者だと「できるだけ簡単」「できるだけ楽な」診療科や職場で仕事をスタートさせて、仕事を覚えていきたいという人もいるでしょう。
また、ベテランでも、もう少し楽して稼げるところで医療事務、調剤薬局事務や歯科助手をやりたい、転職したいと感じることもあるはずです。
そこで本記事では、医療事務、調剤薬局事務、歯科助手で、少しでも「楽に稼げる診療科、職場」について、整理していきます。
関連記事と合わせて紹介した、まとめ記事となっています。
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医療事務・調剤薬局事務・歯科助手は難しい、覚える事多い
冒頭でも書きましたが、医療事務、調剤薬局事務、歯科助手の仕事は難しいです。
単なる受付業務や雑用ではありません(患者にはそう見えるかもしれませんが)。
医療保険や診療報酬に関する知識が必要で、複雑なお金の計算もやっています。
大きな病院の医療事務だと検査の手配などもやらなくてはいけません。
当然、こういった作業は専門的な知識や、経験がないとスムーズにできませんから、医療事務、調剤薬局事務、歯科助手の皆さんは勉強しているし、仕事を始めたころは覚えることが多くて大変です。
また、医療事務も、調剤薬局事務も、歯科助手扱う診療科によって必要な知識も難しさも変わってきます。
特に医療事務の場合、担当する診療科や、病院の規模、外来担当か入院担当かで全く業務内容が異なってきます。
別記事でも書いていますが、入院担当の医療事務なんかはレセプト業務も難しく、扱う金額も大きいので責任重大。
こういった背景を踏まえると、未経験から医療事務、調剤薬局事務、歯科助手になる場合、いきなり「難しい」「覚えることが多い」診療科を担当したりするとかなり辛い、きついというのがわかりますよね。
医療事務・調剤薬局事務・歯科助手は忙しい、休みも少ない:楽して稼げる仕事ではないよ
さらに書くと、医療事務、調剤薬局事務、歯科助手は忙しい仕事でもあります。
病院の診療時間プラスその前後の準備、清掃、片付けなどの雑務も担当すると、かなり労働時間も長くなるでしょう。
また、最近の医療費抑制の流れで、どの病院、クリニック、薬局も経営に余裕はありません。
そのため最低限の人数で運営しているため、人手不足です。
人間関係にが難しい職場も多く、なかなか人が定着しない、育たないといった激務無限ループに陥っているケースも。
病院や薬局といった医療機関なので、休みは規則的にとれるのですが、年末年始やGW、連休などが一般企業よりも少なめになったりもします。
医療事務、調剤薬局事務、歯科助手は総じて、忙しい、休みが少ない、労働時間が長め、といった状況になりがちですね。
医療事務・調剤薬局事務・歯科助手で楽な職場、診療科がある
ここまで書いたように、医療事務、調剤薬局事務、歯科助手は決して楽な仕事ではありません。
どちらかというと、給与、待遇の割には「難しい」「忙しい」仕事ではないでしょうか。
未経験や初心者にとっては厳しいですよね。
そこで、少しでも楽な医療事務、調剤薬局事務、歯科助手の職場はないものか?と考えるのが人間です。
すでに上で触れましたが、医療事務、調剤薬局事務、歯科助手は担当する診療科や業務によって難しさや忙しさが異なります。
つまり、比較的、「楽な」職場もあるということです。
医療事務の楽な診療科は眼科、心療内科・精神科、美容外科
例えば、医療事務の場合は、その病院の診療科が何であるか(大規模病院で勤務する場合は医療事務としてどの診療科を担当するか)によって、難しさ、煩雑さが大きく変わります。
具体的には、眼科、心療内科・精神科は、医療事務にとって比較的「楽な」診療科といえます。
理由は、患者におこなう処置の数やパターンが限定的で少ないからです。
未経験から働いた場合も、ひととおり仕事を覚えるのにそれほど時間はかからないででしょう。
あとは、美容整形外科の医療事務も割と簡単なほうです。
こちらは医療保険を使用しない患者が大半ですので、そもそも複雑な診療報酬の知識が必要ないからですね。
簡単な診療科:
・眼科
・心療内科や精神科
・美容整形外科
反対に、下記のような診療科は難しいでしょう。
検査や、処置、医薬品の種類も多いです。
・内科
・呼吸器科
・耳鼻咽喉科
・小児科
特に小児科は、風邪やインフルエンザのシーズンはカオスになりますし、保護者からのクレームも多いので体力的にも精神的にも辛くなります。
歯科助手で楽に稼ぐなら矯正歯科か審美歯科
歯科助手の仕事も、比較的楽ちんな診療科があります。
歯医者さんに「診療科」なんてるのか?と言いたくなりますが、正確には「どういった施術を中心に営業しているか?」ということです。
結論をいうと、通常の虫歯治療を行っている歯科医院よりも、矯正歯科、審美歯科といった領域に特化した歯科医院では、歯科助手の仕事は少し楽になるケースが多いですね。
こういった歯科医院では施術内容は画一的で、一定のパターンに収まっています。
そのため、未経験でも仕事で覚えることが少なくて済むのです。
また、ちょっと変な言い方になるかもしれませんが、矯正歯科や審美歯科にくる患者さんは、「患者の質」が高いです。
ある程度金銭的に余裕のある人が多いので、上品というか、落ち着いています。
基本的に口腔内のメンテナンスに対して意識高い系なので、あまりに不潔な患者の対応をする必要もないですしね。
総じてストレスも少なく、人間関係も良好な傾向にあります。
暇で楽な調剤薬局事務ってのもあるぞ
調剤薬局事務の場合はどうでしょうか。
こちらについても、比較的楽な薬局、暇な薬局というのも存在します。
調剤薬局事務の仕事は調剤報酬の算定やレセプト業務である「事務」と、薬剤師の調剤の手伝いをする「調剤補助」の業務があります。
経営者の方針によっては、上記の「事務」と「調剤補助」の業務をなんでも調剤薬局事務にやらせてしまう薬局と、勤務している薬剤師にもある程度やらせる薬局があります。
たとえば、前者の場合、調剤薬局事務は比較的仕事に余裕があり、楽ちん、暇、という状況もありうるのです。
もちろん、冬場や花粉症のシーズンは忙しい場合が多いですが、時期によっては調剤薬局事務が暇すぎ、楽すぎで困る、といった事態に陥ることも。
医療事務の「夜勤」は楽で稼げるなんてのは嘘【注意】
ちなみに、一部の病院では医療事務の「夜勤」業務が存在します。
夜間診療や24時間の救急外来対応のために、患者の受付と精算業務のために医療事務が交代制で勤務するのです。
ときどき、「医療事務の夜勤は暇で楽、しかも夜勤手当で稼げるらしい」なんて話を聞きますが、私の知る限りでは医療事務の夜勤は結構きついです。
というのも夜勤対応だと、昼間のようにスタッフをたくさん配置しません、普通は医療事務は一人です。
だから困ったことがあっても聞けないし、全て一人で対応できないといけません。
夜間や救急外来でやってくる患者は、子供の急なケガや発熱でてんぱっている親、ケガした酔っ払い、あるいは喧嘩したガラの悪い連中だってくるんです。
なんなら、人目も少ない深夜だから強盗だってくるかもしれません。
決して楽ではないし、医療事務の経験がまだ少な人や、女性にはおススメできません。
それでは、今回はこれ位にしておきます。
本記事や関連記事ではいろいろ書いていますが、基本的には医療事務、調剤薬局事務、歯科助手のしごとは、それなりにやりがいをもって楽しくやれる仕事だと思います。
いい面と悪い面、賛否両論ありますが。
もし、未経験者で、医療事務、調剤薬局事務、歯科助手に興味のあるひとは本ブログをはじめいろいろな情報をしっかりと確認することをおすすめします。
関連資格の教育講座を提供している資料でも詳しく書かれているものがあるので参考にしてみるのもいいかもしれまん。
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興味があればぜひ。
では。
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