医療事務に必要な知識(基礎知識)と学習方法に関する内容を今回は書いていきます。
医療事務の仕事をするのに国家資格は必要ありませんが、一般事務と異なり医療関係の専門的な知識がないとつらいよ、なんて言われたりします。
これから医療事務になろうと考えている人や、医療事務に興味を持ち始めたばかりのひとは不安になりますよね。
医療事務として働き始めて間もない人もそうです。
専門知識が必要なら勉強しようかな・・・なんて考える人も多いと思いますが、
・医療事務になるにはどんな勉強が必要で、何を勉強したらいいのかわからない
・医療事務は専門知識が必要だと聞いたけど、具体的には何を学べばいいの?
・医療事務に必要な知識を学ぶには、通信講座で学習しないと無理なのか?
・事前に医療事務の知識を勉強してから、働き始めるべきかどうか迷う
・知識なんかあっても医療事務の仕事では役に立たないって本当?
・医療事務は専門知識が必要だと聞いたけど、具体的には何を学べばいいの?
・医療事務に必要な知識を学ぶには、通信講座で学習しないと無理なのか?
・事前に医療事務の知識を勉強してから、働き始めるべきかどうか迷う
・知識なんかあっても医療事務の仕事では役に立たないって本当?
こういった疑問点、不明点も出てきます。
結論を先に書いておくと、医療事務に必要な知識の基礎としては、下記の3つ。
・保険制度や診療報酬の仕組み
・医療の場で飛び交う専門用語
・パソコンのスキル
・医療の場で飛び交う専門用語
・パソコンのスキル
とりあえず、未経験者や初心者医療事務は独学なり、通信講座なりでこのあたりを勉強しておくといいでしょう。
そうすれば未経験で実務を始める際に、多少楽です。
もっと実務に近い、深い知識は実際に働きながら必要な知識を増やしていく、補っていくしかありません。
本記事では、これから医療事務になる、あるいは医療事務になったばかりの人向けに、必要な知識と学習方法について解説しています。
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医療事務には必要な知識がある件
冒頭でも書いたように、医療事務は国家資格は必要ないものの、専門的な知識が必要な仕事です。
現役の医療事務スタッフの声を聞いてみると、
「医療事務は難しいし、覚えておくことが多い」
「知識不足で医療事務として働き始めると苦労する」
と言われたりします。
一方で、
「医療事務で一番大切なことは経験」
「必要な知識は実務をやりながら学べば良い」
という意見も。
どちらにせよ、一人前に医療事務として活躍するにはある程度必要な知識レベルがあるようです。
じゃあ医療事務にとって必要な知識はなにか、どれくらいのレベルの知識が必要なのか。
そして、どうやって、いつ勉強するのがいいのか。
といった話になりますよね。
こちらの記事も
医療事務の知識はいつ必要か
TVを見ていると、医療医務の関連資格の学習講座がCMで流れています。
これを見ると、医療事務の仕事を始めるにはたくさん勉強して、資格も取らないといけないのかと、つい感じてしまいます。
でも中には資格を取得する必要なんかないよ、という人もいます。
「資格」を取得するかは別記事で書いていますが、「勉強して(基礎的な)知識をつける」ことは必要、可能な限りやっておいたほうがいいでしょう。
医療事務の資格は意味ない?必要?取得して有利になる人と意味ある資格
というのも基礎的な医療事務の知識が有るのと無いのでは、仕事をスタートした直後の苦労におおきな違いがでてきます。
仕事をはじめてから実務で学びながら知識をつけることもできますが、結構大変。
実際、無資格・無知識・未経験で医療事務を始めたものの、「覚えることが多すぎて辛い」「誰も教えてくれないし、もう辞めたい」と嘆いている人は結構いますからね。
医療事務の仕事をするなら、仕事を始める少し前から、基礎的な知識を勉強しておく必要がある、ということです。
医療事務に必要:「基礎的な」知識とスキル
冒頭で書いたように、医療事務に必要な基礎的な知識、スキルは下記の3点。
・保険制度や診療報酬の仕組み
・医療の場で飛び交う専門用語
・パソコンのスキル
・医療の場で飛び交う専門用語
・パソコンのスキル
とはいえ、関連資格を取得して就職を有利にしたいとか言うわけでないなら、深い知識や理解は必要ありません。
解説していきましょう。
保険制度や診療報酬の仕組みに関する知識が必要
医療事務の仕事で一番難しい、というかややこしいのは診療報酬明細の作成(レセプト)業務です。
ご存じのかたもいると思いますが、病院でおこなわれる医療行為、診療行為には実は全て点数がついています。
医療事務はカルテをみて、実際に行われた検査や治療行為、投与・処方された薬品を確認します。
内容応じて、あらかじめ診療報酬制度のもとで決められている点数を当てはめ、合計点数を算出するのです。
お金に関するときには1点=10円となります。
さらに、患者一人ひとりが加入している保険制度に合わせて患者負担分と、保険組合への請求分を計算します。
一つ一つの診療行為すべてを暗記する必要はないのですが、この辺の概念というか診療報酬と請求制度の仕組みは知識として必要です。
実際に医療事務として仕事を始める前に知っておけば、その後慣れていく際にスムーズです。
医療の場で飛び交う専門用語の知識が必要
医療事務の資格保有者や経験者の職場は、病院や薬局(調剤薬局事務)、歯科医院となります。
このような職場で飛び交う用語は当然医療用語。
また、前述のように医師が記載したカルテの内容を読み取る必要があります。
カルテで使用される用語(検査項目や医薬品名)についてもある程度把握していないといけません。
もちろん、医師や看護師の使う言葉をすべて理解する必要はありませんよ。
しかし全くの無知識で飛び込むと、そもそも先輩や同僚から受ける指示内容が正確に理解できなかったりします。
まったくの無知識だと、ぶっちゃけ現場で使いものになりませんし、指導する同僚もどこから教えたらいいか(どこまで専門用語を避けて指導すればいいか)わからないでしょう。
その都度、わからない言葉の意味を確認するのは大事なことではあるものの、基本的なものまですべて確認するのは自分にとっても同僚にとっても負担となりますよね。
だから基本的な、独学でもちょっと調べればわかる医療の専門用語くらいは、医療事務に必要な知識として頭に入れておきたいです。
例えば、下記のような医療用語。
意味わかりますか?
・禁忌
・逆紹介
・医療費控除
・一般名処方
・過誤返戻、過誤調整
医療事務に必要なパソコン知識・スキル
医療事務ってPC使うんですか?
PCスキルは医療事務に必要ですか?
といった疑問がよくあります。
実際、医療事務の学習講座ではPCスキル(医療事務が使用する通称「医事コン」)のコースも存在します。
現場でもPCを使用して、患者の予約管理やレセプト作成、会計作業を行います。
そのため、医療事務ではパソコンの知識やスキルは必要です。
ただし、講座を受講してまでがっつり勉強するのが必須かといえば、そうではありません。
医事コンの種類や使用方法が病院によって異なるからです。
とはいえ、パソコンにアレルギーが無い、エクセルやワードで数値や文字の入力はできる、といったレベルにはしておきましょう。
ブラインドタッチでキーボード入力もできるように。
すでにそのレベルにある人は、医療事務として働き始めてから医事コンになれていけば大丈夫。
そうでない人は、だれかに教わるか、独学が必要ですね。
医療事務に必要な知識の学習方法
上記のような医療事務に必要な知識は、じゃあどうやって学習したらいいのか?
方法は大きく分けて以下の3つ
・医療事務の通学型講座(または専門学校)
・医療事務の通信講座
・市販の医療事務系テキストで独学
・医療事務の通信講座
・市販の医療事務系テキストで独学
個人の現在のレベルや、かけられる費用と時間を考慮してどれが最適化を考えていくべきです。
医療事務の通学タイプの学習講座や専門学校
コストと通学の労力・時間がかかりますが、通学タイプの医療事務の学習講座を受講すれば、座学で学べる医療事務の知識は効率よく吸収することができます。
自分一人で黙々と勉強するのが苦手でも、強制的に知識を講義でつめこまれるので、楽といえば楽ですね。
ユーキャンとかヒューマンアカデミーの講座が有名です。
ただし、資格の取得を前提としているため、「医療事務の資格はいらない、基礎知識がほしいだけ」という人にとっては過剰な投資になります。
あと、高校生とか若い人で、将来医療事務をめざしているなら、2年とか3年かけて医療事務のコースがある専門学校に行くといいかと思います。
十分時間をかけて医事コンや接遇についても学べるし、現場での実務実習も受けることができます。
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医療事務の通信講座
自宅で郵送や、ネットを介して配信される教材を利用して学習できるのが、医療事務の通信講座。
通学タイプと比較して、コストや実際に講義を受講しに行く労力を割くことができます。
また、自分で市販のテキストを探して、選んで購入して・・・といった作業をやらずとも適切な教材が送られてくるのはメリットですね。
ただし、こちらもなんらかの医療事務関連資格の取得を目指すものであるため、基礎知識だけをつけたいのであればおすすめしません。
一部、資格とは関連せずに純粋に知識や、PCスキルを学べる講座もあります。
資格がいらない人は、それらを受講するのもありですね。
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市販の医療事務系テキストで独学
もし、「あまりコストをかけたくないし、医療事務系の資格はなくてもいい」ということであれば、市販のテキストを購入して独学である程度知識をつけるのが一番安上がりです。
実際に働き出してから、わからないことも出てくるでしょうから、自宅に何冊が市販の参考書は必要ですしね。
なんとなく医療事務の仕事をイメージできるし、無知識で医療事務に飛び込むよりも数百~数千円で効率よく知識を習得できます。
おすすめとしてこちらの4冊を記載しておきます。
最新 医療事務のすべてがわかる本: 医療事務の仕事と魅力を徹底紹介!
医療事務の仕事内容や必要な知識、スキル、仕事の流れが理解できる一冊です。
無知識・未経験の初心者に進めたい1冊
医療・福祉に携わる人のための 医療用語辞典
医療用語を広く、浅くカバーした用語辞典です。
医師や看護師には物足りないですが、医療事務や介護職向けの内容になっています。
医科診療報酬点数表
レセプト作成や会計業務で元となる診療報酬点数が記載された一冊です。
すべてを覚える必要ありません。
勤務先で頻繁に使用されるものについて、都度確認するような用途としておすすめ。
医療事務の現場で役に立つ 公費説明のポイント
医療事務の仕事をしていると患者から「公費」について聞かれることがあります。
「公費」とはざっくりいうと医療費の負担軽減ができる仕組みです。
なかなか複雑で患者に説明するのが難しいのですが、この本でわかりやすく解説されています。
医療事務に必要な知識と学習方法【まとめ】
以上、実際に医療事務として働く(働き始める)にあたって必要な知識と学習方法をまとめておきました。
多くの医療事務従事者が言うように、実際に現場に入ってから学ぶことが非常に多いです。
とはいえ、最低限、ある程度の知識が無いと、まったくの未経験・知識なしだと働き始めて数か月は地獄をみることになってしまいます(職場にもよりますが)。
難しい資格の取得の勉強ができれば最高なのですが、なかなか時間的、費用的に厳しい人もいますよね。
そんな方は、下記の3つについて、独学でもン勉強しておくと、仕事に慣れるのが楽・早いのでお勧めです。
・保険制度や診療報酬の仕組みに関する基礎知識
・医療の場で飛び交う専門用語の基礎的な理解
・パソコンのスキル(ブラインドタッチ、office系ソフト。アレルギーの無い程度)
・医療の場で飛び交う専門用語の基礎的な理解
・パソコンのスキル(ブラインドタッチ、office系ソフト。アレルギーの無い程度)
それでは。
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