大卒で医療事務就職はもったいない?高学歴なのにどうなの?と言われる件

大卒で医療事務就職はもったいない

今回は大卒で医療事務の仕事というと、「もったいない」と言われたるけど本当のところはどうなの?といった内容です。

医療事務は子育て世代やそれ以降の主婦に人気の職業ですが、若い人、新卒者もわりと勤務しています。

一方で、大卒者が新卒あるいは、比較的若い時期の転職で医療事務になる場合、

・大卒なのに医療事務はもったいない

・大学出てるのに医療事務になりたいなんて変わってる

・医療事務は高学歴の人がやる仕事じゃない

・医療事務では大卒でも給料安いよ

・大学出て医療事務なんて負け組

といったことを言われることがあります。

これに関しては、ぶっちゃけ大卒で医療事務に就職するのは確かにもったいないかな、と客観的には思ったりもしますね。

ただし、仕事を選ぶときって「自分で」、「主観的に」選ぶべきです。

価値観は人によって違いますから、仕事という人生の重要なことは自分の価値観で決めましょう。

結論としては、医療関係の仕事にどうしても興味があるとか、やりがいを強く感じるのであれば全然OKじゃないでしょうか。

それに、後述しますが医療事務の「大卒」枠ってちゃんと需要があるし、キャリアプランも描けます。

本記事では「大卒で医療事務就職」がもったいない?と言われる件について掘り下げて解説していきます。

本記事を読んだほうがいい人


・4年制の大卒(見込み含む)で医療事務の仕事に興味がある人

・大卒で医療事務の内定をもらったけど周囲から「もったいない」とかネガティブな意見を言われて迷っている人



大卒で医療事務に就職する理由


医療事務の現場にいる大卒の方は、大卒で就職した後、結婚や子育てを経て、40代位で医療事務になった、といったパターンが多いです。

4年制の大学を卒業して新卒や比較的若いときに、医療事務の職に就く人は結構レアな存在。

こういったケースで考えられる理由は、次の3つが大部分です。

・非医療系の大学に行っていたものの、医療系の仕事に興味が湧いた

・一般企業の就職活動をしていたが、内定がもらえなかった

・高校生のときに医療事務を志して、医療事務関連の資格が取得できる大学に進学した

3つ目のパターンは良いと思いますが、問題は1つ目と2つ目のパターン。
医療事務の内定をもらえたとしても、周囲の意見やネットの情報を見てモヤモヤしてしまいます。

「大卒で医療事務に就職するってもったいないの?」

自分が間違った選択をしようとしているのかと不安になってしまいますね。


こちらの記事も

大卒で医療事務就職はもったいないと言われる理由


そもそも、なぜ大卒で医療事務に就職すると「もったいない」といわれてしまうのか?

主な理由は以下の3つといったところです。

・医療事務は高卒でもなれる

・医療事務の給料は大卒者としては安い

・大学で勉強した内容は医療事務で役に立たない

・大卒なのに医療事務の病院内地位は低い

説明していきます。

医療事務は高卒でもなれる

医療事務に大卒で就職しようとすると、「大学を卒業した意味がない」と考えられてしまいます。

なぜなら、医療事務の関連資格は高卒でも受験でき、資格を取得できてしまうから。

もっというと、医療事務関連の資格は国家資格ではないため、そもそも資格なしでも医療事務になれてしまいます。

医療事務の仕事は学歴不問、高卒や中卒でもできてしまう仕事なんです。

医療事務になりたいんだった、大卒じゃなくてもいいじゃん。

せっかく大卒なんだから、大卒じゃないとなれない職業についたら?

そういうことですね。

医療事務の給料は大卒には安い

少なくとも日本社会においては学歴と生涯年収・賃金は相関します。

大卒者であれば、そこそこの給料をもらえる仕事につくのが当然と一般には考えられていますよね。

大卒者の平均年収はだいたい男性で450〜500万円、女性で300〜400万円となっています。

一方で医療事務の平均年収は300万円ほど。

つまり、大卒で医療事務に就職すると、大卒者としてはかなり給料の安い部類に入ってしまうということです。

さらに、高卒でもなれる職業と待遇の仕事に大卒者がつくと、「大学の学費のもとが取れずに、もったいない」とも言われてしまいます。

大卒で医療事務になると、お金の面で「もったない」となってしまいます。


大学で勉強した内容は医療事務で役に立たない

医療事務の仕事をする場合、普通の4年制大学で学んだ知識が直接仕事で役立つという場面はあまりありません。

まー他の仕事もそうなんですが、やっぱり大学(特に理系とかだと)は専門的な学問を学んだり、研究をするところです。

できれば、大学で学んだことを少しでも活かせる職業を選んだら?ってことですね。

大卒なのに医療事務の病院内地位は低い

医療事務という立場は、病院内での地位はかなり低いです。

院内ヒエラルキーの最下層。

病院内で医師と薬剤師は6年生の大学を卒業しているから、まーしょうがないとしても、専門学校卒の看護師や検査技師よりもヒエラルキーが下になるのです。

職場の雰囲気によっては医師や看護師の小間使いのような扱いをうけてしまうこともあります。

本人は「気にしないから大丈夫」という場合でも、周りは、せっかく大卒なんだから、それ相応の扱いをしてもらえる職業を選んだら?って心配になるのです。

医療事務で「大卒」のメリット


と、言う感じでここまで「大卒」医療事務の悪い点ばかり書いてしまいました。

でも実は一方で、大卒で医療事務に就職する場合のメリットもちゃんとあります。


大卒だと大病院に勤務できる

まず、大卒で医療事務の就職・内定を目指す場合、比較的大きな病院に就職できる可能性が高いです。

医療事務の求人を見てみればわかりますが、「大卒」が要件となっている案件は大病院に多いです。

これは医療事務に限ったことではないですが、規模の大きな病院のスタッフは「大卒」が必須というのが基本になっているようですね。

逆に同じ医療事務でも、高卒だと個人クリニックや、小規模な病院しか採用してくれません。

当然大病院のほうが福利厚生や、給与面でも若干待遇がいいと思いますし、勤務先の経営状況としても安定していることは明らかです。

大卒医療事務の需要はある

大卒で医療事務はもったいないなんて言う人がいますが、そもそも上述のように「大卒医療事務」の需要はあるのです。

大卒で医療事務を採用する場合、実際は病院の事務方スタッフ(事務系総合職)という意図である場合もあります。

将来的に人事や総務といった分野で活躍することを視野にいれた採用枠ですね。

医療事務は派遣やパートが多い業界ですから、長期的人材を育てる対象として、大卒・正社員の医療事務の需要は一定数あるということです。


大卒だと医療事務のキャリアプランが広がる

大卒で医療事務として採用された場場合、実は結構キャリアプランの広がりがあって面白いと思います。

上述のように病院の事務・管理一般(人事や総務など)の業務もできるような人材を目指すこともできます。

反対に、長く現場で働いて医療事務のエキスパートを目指すことも可能です。

こうった長期的なキャリアプランを描きつつ、医療事務になるなら「大卒」のほうがいいでしょう。

給料安いけど下手な零細企業よりはまし

医療事務の給与は、大卒の平均年収よりも低いです。

これは間違いなし。

とはいえ、大卒者の平均年収はそれこそ1000万円以上もらえる大企業も含まれての平均ですよね。

そのため実際の体感としては、医療事務だと少し給料が安いかな?というくらいかと思います。

特に女性の場合は、医療事務と民間企業の差はそれほど大きくありませんし。

ぶっちゃけ、下手な零細企業で働いたり、ブラック企業で搾取されるよりは、そこそこ規模の大きい病院で医療事務をやったほうがホワイトだし、圧倒的に幸せです。


大卒で医療事務就職はもったいない?高学歴なのにどうなの?と言われる件【まとめ】


というわけでまとめておくと、せっかく大学を出たのに医療事務になると

・高卒でもなれる

・給料は安い

・大学で勉強した内容が活かせない

・病院内地位が低い

といった懸念点があります。

とはいえ、「大卒」の医療事務は一定の需要・採用枠があるし、期待される役割もちゃんとあります。

真面目に将来を考えればちゃんとキャリアプランも描けそうです。

給与や待遇面でも、零細企業やブラック企業から搾取されるよりもまし。

大卒で一般事務に就く人だっていますから、じつは資格が必要で専門性が高い医療事務も捨てたものではありません。

周りは「大卒で医療事務なんてもったいない」と言うかもしれません。

でも、医療関係の仕事に興味があって、やりがいとプライドをもてるのであれば全然問題ないんじゃないかと思います。

では。


あわせて読みたい
医療事務と登録販売者はどっちがいい?徹底比較!
医療事務楽な診療科はどこ?未経験・初心者は何科からスタートさせるのがいいか解説
調剤薬局事務と医療事務どっちがいい?おすすめは?比較してみた


注目の記事


よろしければtwitterフォローお願います