医療事務は働きやすいと人気がある一方で、実際に働くと医療事務は難しい場面もあります。
専門知識も必要なため、医療事務は未経験では大変だといわれています。
そのため、未経験・初心者であればできれば比較的楽な診療科から医療事務としてのキャリアをスタートさせたいもの。
慣れるまでは大変だからです。
結論を先にいうと、未経験・初心者医療事務におすすめの診療科は、
・眼科
・精神科・心療内科
・美容整形外科
といったあたりになります。
医療事務の未経験あるいは、しばらくブランクがあって不安な場合は、このあたりの診療科で働くほうが無難でしょう。
そして、
・外科
・皮膚科
・消化器科
このあたりは、そこそこ大変ですが、まあなんとかなるかなってレベルです。
未経験・初心者の医療事務にはちょっときついかなっていうのが以下の診療科。
・内科
・呼吸器科
・耳鼻咽喉科
・小児科
これらの診療科で働くのであればかなりの覚悟が必要。
「医療事務超ブラックじゃん、もう辞めたい」なんて思ってしまうでしょう。
本記事では
「医療事務楽な診療科はどこ?」
「未経験・初心者は何科からスタートさせるのがいいか」
といった点について解説、掘り下げていきます。
医療事務の「楽」な診療科とは?
医療事務の仕事はどこも同じだと思っている人もいるかもしれませんが、実際はそうではありません。医療事務のメイン業務といえば、レセプト業務、受付・処方箋作成といったあたり。
これらの業務は実は診療科によって複雑さや忙しさが異なります。
具体的には、
・処置や検査の種類が多い
・取り扱う処方薬の種類が多い
・患者が大量に押し寄せる繁忙期がある
・取り扱う処方薬の種類が多い
・患者が大量に押し寄せる繁忙期がある
こういった職場で、いきなり未経験・初心者が医療事務の仕事と始めるとかなり苦労します。
萎えて、挫折してしまう格率が上がってしまいます。
それでも頑張っていれば、医療事務としてのスキルが向上するは確かです。
でも、医療事務は、ただでさえ経験者でないと辛い、難しいといわれています。
未経験者はできるだけ「楽な」診療科でスタートさせたいものです。
次項から、医療事務の一般的な業務内容であるレセプト業務、受付・処方箋作成業務を考慮した「医療事務が楽な診療科」を整理していきます。
こちらの記事も
医療事務で楽なのは総合病院よりも単科のクリニック
医療事務としての仕事の複雑さや、未経験では始める覚えることが多いことを考慮すると、総合病院よりも単科のクリニックの方おがおすすめです。
単一の診療科のほうが、絶対的に覚えることが少ないです。
医療事務未経験者だと、専門知識だけでなく、基本的な仕事の手順も覚えないといけません。
少なくともある程度医療事務という仕事そのものに慣れるまでは、複数の診療科を抱える総合病院よりも単科のクリニックがいいでしょう。
ただし、別記事でも書いていますがあまりに規模の小さな職場では人間関係に問題があったりすると最悪なので注意が必要。
また、スタッフの絶対数が少ないと休みが取りにくいなどの難点もあります。
このあたりはバランスですね。
医療事務で楽なのは「処置の種類が少ない」診療科
冒頭で書きましたが、医療事務で仕事が楽なのは、医師が患者に施す処置の種類が少ない診療科です。
こういった診療科では、覚える用語や、知識もすくなくて済みます。
作成する文書や、医療費の計算方法も毎回ほとんど変わらないので医療事務の仕事が楽になりますね。
眼科、心療内科・精神科が医療事務未経験なら狙い目
眼科や心療内科・精神科は処置の種類が少なく、限定されています。
入院も稀ですし、扱う処方薬や検査項目も少ないため一連の専門用語や、知識を覚えるのが楽でしょう。
早い人であれば医療事務未経験でも1ヶ月でしっかりしてきます。
また、眼科は若い患者も多く、比較的受付業務もスムーズに進みますので、そのあたりのストレスも少ないのが特徴ですね。
ただし、心療内科・精神科の場合、受付対応時に患者のメンタル面に気を使うかもしれません。
美容整形外科は保険適用がほとんどないので医療事務の仕事は楽
もう一つ医療事務としての仕事が楽な診療科として、美容整形外科があります。理由は保険適用の処置が少ないから。
ややこしい診療報酬や保険制度のことを考えなくても仕事ができます。
ただし、医療事務としての資格取得で学んだ知識は役に立たないので、物足りないかもしれません。
当然、医療事務員としてのスキル面での成長もありませんね。
外科、皮膚科、消化器科は比較的楽な科
上記の「楽な」診療科と比べると多少難しくなりますが、外科、皮膚科、消化器科も割と楽です。すべての診療科の中での医療事務の仕事の「楽さ」で言えば中間くらい。
処置内容はそれなりに複雑ではあるものの、後述する内科、呼吸器科、耳鼻咽喉科及び小児科に比べれば遥かに楽です。
それなりに能力の高い人であれば、未経験でもすんなりと仕事を覚えて働けるはず。
内科、呼吸器科、耳鼻咽喉科はかなり辛い
医療事務が「楽な仕事」というイメージとかけ離れているのが、内科、呼吸器科、耳鼻咽喉科といった診療科です。これらの診療科では、年間を通して多くの患者が訪れます。
患者の多くが高齢者で、受付対応もスムーズにいかず大変だという側面もあります。
感染症で受診する人も多いため、自身の健康管理にも気を使いますよね。
特に耳鼻咽喉科は楽な科とは無縁、未経験には鬼門となります。
最大の懸念点は、耳鼻咽喉科は冬場と花粉症のシーズンには大量の患者が押し寄せてくるということ。
処置自体は単純ですが、その時期に未経験で医療事務として働き始めると地獄を見ることになります。
小児科は大変。保護者の対応も必要
内科、呼吸器科、耳鼻咽喉科とはちょっと別の理由で、小児科の医療事務も大変です。感染性の病気が流行ると、子供はまっさきに影響をうけます。
大量の子供たちが患者となるので、インフルエンザやノロウィルスが流行する時期は戦場と化します。
もちろん、医師や看護師も大変ですが、医療事務にとっても大変。
例えば、子供が辛そうにしているのを見ると、「受付・会計業務をできるだけ早く済ませて挙げない」となんて変なプレッシャーもかかります。
保護者からのクレームが、受付対応をしている医療事務に降りかかることもあり対応が大変です。
いろいろ医学的なことを聞かれても、下手なことは答えることができません。
医療事務の仕事が楽かどうかは診療科だけではわからない
ちょっとここまでと違うことというか、注意点を書いておきますね。
実は「医療事務」という職業は公式のものではありません。
いわゆる俗称のようなものです。
医師や薬剤師は、その資格を持ったものしかできない業務が法律で定められています。
しかし医療事務しかできない業務というものはありません。
そのため、医療事務として採用されても、病院によっては看護師の補助や、雑用が業務として割当られていることがあります。
医療事務の一般的な業務であるレセプト業務や受付・処方箋の作成業務に着目した「楽な科」は上述の通りです。
しかし、「医療事務の仕事」として雑用業務が多いクリニックもありえます。
こういった方針のクリニックでは、たとえ眼科といった「楽な」診療科でも、仕事全体では楽ではないかもしれません。
この点については誤解の無いようにしておいてください。
医療事務楽な診療科はどこ?初心者な何科からスタートさせるのがいいか解説【まとめ】
以上をまとめますと、繰り返しになりますが、医療事務の仕事が楽な診療科は
・眼科
・精神科・心療内科
・美容整形外科
といったあたりになります。
反対に
・内科
・呼吸器科
・耳鼻咽喉科
・小児科
といった診療科は忙しいし、覚えることも多く大変です。
医療事務未経験者にはおすすめしません。
基本的には総合病院よりも単科の医院のほうが覚えないといけない事も限定的で、体力的にも精神的にも楽に働けます。
では。
あわせて読みたい
医療事務は難しいから辞めたい?【失敗・後悔しない】ちょっと待て考え直せ、辞めるべきではない理由
医師と医療事務の恋愛事情ってどうよ?
医療事務は何歳まで働ける?50代60代70代以降も医療事務として働くためのポイントを整理した
注目の記事
よろしければtwitterフォローお願います
Follow @CU4rLznEer9Ku5G