医療事務の資格って人気ありますよね。
でも実際のところ、医療事務の仕事って需要あるのか、将来、仕事がなくなるなんてことはなにのか?
今回はこういった話です。
医療事務の資格の勉強をしたり、仕事について調べてみたら、下記のような話を聞いたり、見たりすることがあるはず。
・医療事務の資格をとっても需要・求人がないから意味ない
・AIやレセコンの発達で医療事務の仕事は将来なくなる
・医療事務は供給過剰で需要を上回っている
・10年後には医療事務という職業はなくなる
・AIやレセコンの発達で医療事務の仕事は将来なくなる
・医療事務は供給過剰で需要を上回っている
・10年後には医療事務という職業はなくなる
これって結構不安ですよね。
実際のところはどうなんでしょうか。
結論を書いてしまうと、近い将来医療事務の仕事がなくなるなんてことはありません。
近年の医療事務関連資格の人気で、若干供給過剰気味であります。
でも、今後も医療事務の仕事の需要はあるし、地域によっては拡大していくと思います。
本記事では、医療事務の仕事の需要と供給見通しと、今後医療事務として仕事をしていく人が取るべき対策について整理しています。
本記事は以下のような人向けのものです。
・現在、現役で医療事務の人
・医療事務の仕事を求職しているひと
・医療事務の資格取得や学校への進学を検討しているひと
・医療事務の専門学校や短大に通っている人
・医療事務の仕事を求職しているひと
・医療事務の資格取得や学校への進学を検討しているひと
・医療事務の専門学校や短大に通っている人
医療事務の仕事・需要ががなくなるなんて嘘です【いきなり結論】
冒頭でも書きましたが、医療事務の仕事が近い将来、急になくなるなんてことはありません。
最近、「AIの導入で将来なくなる職業」なんてものが話題になっていますが、結構極端な話だと理解しましょう。
医療事務の仕事の需要は今後もあるので安心してください。
なんならそれなりのスキルや能力がある人にとってはチャンスが拡大しいくとさえ思います。
理由を事項で説明していきます。
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高齢化社会で医療関連産業の需要は拡大する
ご存知の通り日本はこれから超高齢化社会となっていきます。社会が高齢化することで医療関連の需要は拡大していきます。
さらに若年人口、労働力の不足が起こってくることで、医療に関する仕事の働き手は加速的に不足していくでしょう。
医療事務も、医療の担い手として需要が高まっていきます。
医療費削減政策により、医療事務は役割が増す
日本のような国民皆保険制度を採用している国では、高齢化と医療費の増大は国家財政を圧迫する要因になります。そのため、今後、いかにコストを削減しつつ、医療サービスの質を維持するかが重要。
基本的には今後日本の医療の体制は、医療の質を維持しつつ、コストを下げるために、下のような流れがやってきます。
・現場での医師や薬剤師、看護師といった人件費の高い専門職の比率を抑える
・医療事務や看護助手、調剤薬局事務といった人件費の安い人材を最大限利用
・AIやITを導入して、業務の効率化を促進
・現場での人件費がさがる見通しがたったところで、診療報酬を下げて、財政負担を減らす
・医療事務や看護助手、調剤薬局事務といった人件費の安い人材を最大限利用
・AIやITを導入して、業務の効率化を促進
・現場での人件費がさがる見通しがたったところで、診療報酬を下げて、財政負担を減らす
この流れのなかで、確実の医療事務の需要や、期待される役割は増えていくと予想されます。
現在でも単純な受付業務や入院患者の受け入れ業務を看護師が一部になっている病院もありますよね。
でも、このような国家資格不要でもできることはいままで以上に医療事務にまかされるようになります。
調剤薬局や介護施設での医療事務の需要も増加する
医療に関わる総人件費の抑制がすすめられるのは病院だけではありません。
調剤薬局でも同じことが起こります。
調剤薬局ではたらく「調剤薬局事務」という仕事があります。
調剤報酬の計算や、薬剤師の調剤補助業務を行う仕事で、医療事務の薬局版といえる仕事で、医療事務の経験や関連資格が活かせる仕事です。
実は、調剤薬局事務による調剤補助業務について、長年、調剤薬局事務が医薬品のピッキング(処方箋に基づいて棚から医薬品を取り出す行為)が合法か非合法かという議論がありました。
しかし最近が、厚生労働省はこれを合法であるという見解を出したのです。
今後、どの薬局も、薬剤師数を最小限にとどめ、人件費の安い調剤薬局事務を最大限活用していくことでしょう。
また、高齢化にともない、介護施設も必要になってきます。
介護施設で必要な、介護報酬請求業務における報酬計算の仕事も医療事務の領域です。
ぶっちゃけ、医療事務の仕事の需要は今後、病院・調剤薬局・介護施設においてどんどん高まっていくことになります。
医療事務の仕事がAIで完全になくなることは無い
医療事務の仕事なんかAIにすぐにとって代わられるなんてことを言う人がいますが、そんなことはすぐに起きません。
AIをSF映画のロボット、アンドロイドのようなイメージで考えているひとがいるかもしれませんが全くの誤りです。
はっきりって現在のAIは何でもできるわけではありません。
せいぜいAは過去のデータ基づいた予測をする、たとえば数時間後のタクシーの需要を算出して、配車数を調整する、といった具合です。
人間の医療事務のように、直接患者と対話したり、柔軟なクレーム対応なんかできません
ただし医療事務の仕事内容や働き方は変わる可能性がある
先程AIによって医療事務の仕事がなくなるなんてことはないと書きました。
ただし、将来医療事務の仕事内容や働き方が変わる可能性はあります。
もちろん需要は拡大していきますが、AIの導入や高度なレセコンが普及すれば、単純な会計業務やレセプト業務に必要な労働力は減ってきます。
一方で、いままで看護師や薬剤師、医師が実施していた業務の一部について、医療事務が実施してもいい、ということも出てくるでしょう。
先述の、調剤薬局でのピッキングなんかいい例です。
また、受付やレセプト業務であれば、なにも病院に出勤する必要性がありません、在宅ワークも可能です。
将来的には、ノマドな医療事務とかもあるかもしれません。
医療事務の需要はすでに飽和・供給過剰という主張がある件
将来の医療事務の需要に悲観的な意見として、「医療事務の資格を取得したのに仕事が見つからない人がいる」というものがあります。
確かに、医療事務自体の求人はあるものの、有資格者が多いという印象があります。
実際、現状として、最近医療事務の関連資格の保有者が増えています。
また、医療事務は楽な仕事というイメージがあるため条件の良い求人には希望者が多く、「採用されなかった」経験をした人も多いでしょう。
一部の人は、医療事務の資格を取得したのに無駄だった、なんて感想をもっているかもしれません。
とはいえ、こういった印象を持つ人が多い最大の要因は、医療事務が経験者優遇で、未経験者は仕事を見つけにくい環境にあるということです。
はっきりいって、ちょっと勉強して医療事務関連の資格を取得して、すぐに仕事が見つからなかったからといって、医療事務は需要がないと嘆くのは誤りです。
それなりに経験をつんだ医療事務人材の需要は、今も、これからもちゃんとありますよ。
医療事務の需要・供給事情と将来性に対する攻略法
現役医療事務の人、これから医療事務になる人たちは今後の需要はちゃんとあるので安心しましょう。
とはいえ、今後も医療事務関連資格の保有者は増えていきそうですし、働き方や求められる役割・スキルも変わっていくことでしょう。
将来、医療事務として有利に人生を歩んでいくための攻略法として以下のようなものを意識してきましょう。
医療事務未経験を脱して経験者になる
医療事務の世界は、圧倒的な「経験者優遇」の業界です。資格を取得したら、できるだけはやく「未経験」者を卒業しましょう。
できれば1年、最低でも6ヶ月ほどどこかで医療事務の実務を積むことが大事。
はじめから、高待遇や、フルタイムの求人ばかり狙ってはいけません。
パートや、多少条件が悪くてもいいので、未経験でも雇ってくれるところに応募したらいいです。
ある程度経験したら、さくっと転職して条件の良いところに行けばいいだけですからね。
医療事務としての専門性を広げる
医療事務として経験を積む中で、専門性の幅、業務経験の幅を広げることをおすすめします。具体的には、規模の大きい、複数の診療科のある病院で経験を積んでおくとか。
特に新設の病院では大量募集をかけているので、クリニックでの経験が無い、あるいは未経験でも採用されやすいです。
あとは、調剤薬局事務、介護施設での医療事務といった経験も経ておくとベストです。
将来の医療事務の需要拡大の際に、高待遇案件を自分で選択できるようになります。
ついでに、高度なPCスキルなんかつけておくと、職場でレセコンが高度化したり、一部AIが導入されてもついていけると思います。
英語はいまのところは必要ないですが、外国人が増えてくることを考えると、できたほうがいいですね。
こんなかんじかな。
医療事務の需要、仕事は将来なくなる?10年後は供給過剰?対策と現状を整理した【まとめ】
というわけで、まとめますと、医療事務の需要や仕事が将来なくなるなんてことはありません。
理由は、
・高齢化社会によって医療関連産業そのものの需要が拡大する
・医療費削減政策によって、今後、医療事務や看護助手、調剤薬局事務の需要を期待される役割は拡大する。
・医療事務の人材は、介護や調剤薬局での需要拡大でも恩恵を受ける
・AIが導入されたところで、人間の代わりがすぐにできるわけではない。
・医療費削減政策によって、今後、医療事務や看護助手、調剤薬局事務の需要を期待される役割は拡大する。
・医療事務の人材は、介護や調剤薬局での需要拡大でも恩恵を受ける
・AIが導入されたところで、人間の代わりがすぐにできるわけではない。
現在医療事務、あるいはこれから医療事務を目指す人は、まだまだ安心して大丈夫。
資格をとったものの、未経験では雇ってもらえないからといって需要がないわけではありません。
それなりの知識とスキル、経験をもった医療事務になりましょう。
そうすれば将来仕事がないなんてことにはなりません。
まー、これは医療事務にかぎらず、どんな仕事でも言えることですがね。
では。
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