医療事務は何歳まで働ける?50代60代70代以降も医療事務として働くためのポイントを整理した


医療事務を目指している、あるいは働き始めたけれど、

「医療事務って何歳まで働けるの?」

「医療事務は何歳まで需要があるの?」

「医療事務ってクリニックの受付だから若い女性しか働けない?」

「40代後半で医療事務の勉強を始めたけれど、かかった費用や勉強時間はペイできる?」

こんなふうに考えたりしていませんか?

結論を言うと、医療事務の仕事は何歳まででも働けるお仕事です。

年齢にかかわらず医療事務としての需要はあるし、若い女性しか採用されないなんてことはありません。
ある程度の年齢になってから勉強を始めて、医療事務になる人はたくさんいますから安心してください。

医療事務が何歳まででも働ける、長く働き続けられる仕事である理由はざっくりいうと、下のようなものです。
・医療事務の仕事は軽作業のみ
・高齢化により医療事務の需要が増え続ける
・パートタイムでも勤務可能
・医療事務は「経験」が物を言う。経験者は貴重

実際70歳を超えて現役で医療事務をやられている方も大勢います。

今後は高齢化社会、医療費削減の流れ、そして人手不足もあり、高齢でも、何歳でも医療事務の仕事を続けやすい環境にますますなってゆくでしょう。

本記事では下記のポイントについて深堀りし、整理していきます。
・医療事務は70代以降も十分働ける実態
・医療事務は何歳までも働ける理由
・医療事務として長く働くことによるメリット
・長く医療事務として働きたいなら意識するべきこと



医療事務は基本的には50代、60代、70代以降でも十分働ける


冒頭でも書いていますが、医療事務という仕事は長く続けることができます。

病気になって体を壊したり、働く意欲がなくなったとかでもない限り、基本的にはたとえ70歳を過ぎても十分仕事をすることができます。

今後は、「高齢者でも元気なら働く」ことが一般的という社会になりつつあります。
年金もあてにできませんからね。

医療事務の仕事にありついている人、関連する資格をもっていたり過去に医療事務の経験があるひとは結構安泰かもしれません。

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医療事務=クリニックの受付、若い女性の仕事と思ったら大間違い


医療事務といえば、病院の受付かーという風に考えるひとがいるかもしれません。
でも、これは大間違いです。

確かに医療事務の仕事の一つは患者の対応、受付、会計業務ですが、それだけではありません。

若い女性にニコニコして座ってもらってればいいかというと、それでは困ります(もしかしたら病院によっては、そんな「受付要因枠」があるのかもしれませんが)。

医療事務の仕事は、いわゆる「受付」業務以外にも下のようなものがあります。
・レセプト業務(=診療報酬明細書の作成)
・医師のカルテ代筆(PCまたは手書き)
・検査予約
・処方箋の作成

このうち、レセプト業務は、医療保険の制度に関する知識をもとに、患者や保険組合に報酬を請求するための書類作成といったものです。

また、検査予約や処方箋作成には最低限の医療用語の知識が必要。

大きな病院ではかなりの数の患者がきますし、施される医療行為も多岐にわたります。

そのため、ちゃんと知識をもった医療従事者でないと務まりませんし、十分な経験値や、社会人としての事務処理能力がないと一人前とはいえないでしょう。

だから、実際は医療事務に従事して、中心的な活躍をしている人の年齢層は40代、50代の方が多いです。

女性が多いですね。

子育てがひと段落した世代が、関連資格などの勉強をして医療事務の世界に入るというパターンは多いみたいです。

50代以上だとベテランだったり、現場のリーダーだったり。
あと、大病院では男性の医療事務の方もちらほらみかけます。


医療事務は基本的には何歳まででも働ける理由


世の中の仕事と比較して、医療事務の仕事は年配の方でも続けやすい、働きやすい仕事といえます。

以下に理由を挙げておきますね。

医療事務は軽作業、年齢問わず働ける


まず第一に、医療事務は室内でのデスクワークが中心になります。
だから体力面での不安はありません。

職場までの通勤ができれば何歳まででも働くことができます。

極端な早朝勤務や深夜勤務もありませんし、出張や外勤も当然ありません。

医療事務の仕事内容と一日の流れ

ざっと医療事務の仕事内容と一日の流れを書いてみると、こんな感じ↓

8時頃 出勤、清掃や受付ブースの準備、予約患者の確認など
9時頃 開院受付開始。患者の窓口対応、診察している医師の補助。随時会計業務や、処方せん作成
13時頃 午前の診療終了
14時頃 患者の窓口対応、診察している医師の補助。随時会計業務や、処方せん作成
18時頃 受付終了、一日の会計確認。終了(月初はレセプト業務がある)

医療事務は体力的負担の少ないデスクワークの医療従事者

月初はレセプト業務があり、残業等が発生する可能性もありますが、基本的にはデスクワーク中心。

医療事務は、走ったり重いものを運ぶこともないのです。

介護職や看護助手の仕事も、おなじ「医療従事者」で人気があります。
もちろん需要もありますが、医療事務はこれらと比較して、肉体的な負担がはるかに小さいのが特徴です。

だから医療事務は何歳まででも働ける!


高齢化により医療関連業務は需要が増え続ける


日本社会は今度凄まじいスピードで高齢化していきます。

高齢化するとどうしても医療費は増大します。
そして、医療関連産業は成長していきますよね。

医療関連の業務は需要が増え続け、人手も不足していきます。

比較的若い人たちだけでこの人的需要を満たすことは不可能です。

だから近い将来(なんなら今すでに)医療の現場は慢性的な人で不足とうことになります。

年配でも、元気で、医療事務の知識や経験をもっている人は大歓迎です。

働きたければ働くことができるということ。

だらに、特に医療事務、看護助手、調剤薬局事務の需要や、医療行為における役割は、今後重要になってきています。

なぜなら、医師、薬剤師、看護師といった高度な専門性をもった人材は人件費も高いし、育成に時間と税金がかかりますよね。

今後、高齢化社会に向かうにあたり、国としてはできるだけ医療費を低く抑えようとします。

そのため、医師、薬剤師、看護師の人員増は最低限に抑え、より賃金の低い医療事務、看護助手あるいは調剤薬局事務といった職業を増やす方向に進むでしょう。

年金問題もありますから、医療事務のような軽作業で、高齢者が人手不足の解消に貢献できればWin-Winです。

必ずそうなります。

将来は90歳代の患者を80歳代の医療事務さんが受付する、なんて光景もあるかもしれません。

だから医療事務は何歳まででも働ける!


医療事務はパートタイムでも継続勤務可能


医療事務は基本的にパートタイムでも勤務可能です。

仕事内容的に担当作業を翌日に持ち越したり、担当者が固定されるような業務がないから。

また、医療事務は女性が多い職場です。

大病院とかだと男性の医療事務の方もいますが、まー女社会だと思ったほうがいいです。

このため、子育てや主婦がパートタイムで働くというスタイルが受け入れられている業界です。
病院によっては午前中のみとか、週3日勤務とかよくあります。

年配の方で、一日中働くと肉体的・精神的に辛いという場合も、医療事務ならパートタイムとして働き続けることができますね。

だから医療事務は何歳まででも働ける!

医療事務は経験者のほうが採用されやすい


上でも書いていますが、医療事務はそれなりの知識と経験が必要な仕事です。

未経験や無資格だと採用されないことがあります。
裏を返せば、経験者であれば歓迎されるということ。

また、医療事務は一度知識をつけてしまえば、ずっと仕事で使うことができます。

そのため、ある程度年配の方でも、医療事務経験者であったり資格を持っていて知識があれば十分採用されて、職を得ることができます。

だから医療事務は何歳まででも働ける!

特に規模の大きな病院だと、医療事務の総人数も多いので70代以降も継続して雇用してもらえます。


医療事務として働き続けるメリット


医療事務は何歳まででも働ける!と聞いて、「え〜そんなに働きたくないよ」と思う人ももしかしたらいるかもしれません。

ある程度の年齢に達したら年金で悠々自適に暮らしたいと。

そんな余裕がある人はそうしていいと思います。
とはいえ、そんな人ばかりではないですよね。

ここでは、医療事務として何歳まででも働くメリットについてちょっと書いておきます。

医療事務として働き続けるメリット

・お金がもらえる
・若い人とや社会との接点を維持できる
・医療制度に関する知識を持つことができる
・自身や家族の体調不安を職場で相談できる
・頭を使う仕事を続けることができる
ぶっちゃけかなりメリットあると思います。
比較的若いうちに医療事務の業界に入れば、老後も安心!

だから医療事務として何歳まででも働こう!


医療事務として長く働くためのポイント


そうはいっても、「誰でも」医療事務として末永く働けるとは限りません。

60歳、70歳になっても現場で活躍できる人材、現場で求められる人材になることがポイントです。

それは、比較的若い頃からの積み上げがポイントになります。

経験豊富な医療事務に求められるスキルと知識

医療事務として何歳まででも働ける人は、しっかりとしたスキルや知識を持った人材です。

そして、できれば知識を裏付けるいくつかの資格があればすばらしいですね。
医療事務、調剤薬局事務、歯科助手の勉強法:独学・通信講座【おすすめは?】まとめ記事
また、自分より若い人を指導したり、慕われる、社会人として尊敬に値する人格を形成していないといけません。

以下の点を意識して、コツコツと努力をすることが重要です。

・勉強していくつか資格を取得しておく
・後輩や若い人をきちんと指導して成長に導くことができる
・経験の浅い人のミスをサポートできる
・得意分野を持っておく(例 レセプトのチェックが上手い)
・職場のお局的な医療事務にはならないように注意!

実際、50代、60代でも医療事務としてバリバリ働いている方は、現場で頼られるリーダー的な役割の人もいます。

それなりの経験をおもちです。

そうなるために、普通の会社員と同様、医療事務としての「キャリア」しっかり意識して旗働くことが重要です。

例えば、小さなクリニックや調剤薬局で働いた後、中〜大規模病院に勤務する経験を積むとか。
それぞれ業務内容が異なりますからね。

いろいろな職場で働くことで、医療事務としての知識と経験が網羅的に獲得できます。
会社員が異動でいろんな業務を経験してスキルをつけるのと同じ。


医療事務として働き始めるのは早いほうがいい?


もし医療事務として働き始めるなら早いほうがいいでしょう。
若いうちのほうが覚えるのも早いし、若いうちに覚えたことは忘れにくいからです。

でも、一方で、ある程度の年齢に達してから医療事務の勉強を初めて、働き始めるひともいます。

医療事務は何歳まででも働けますし、専門学校や通信講座を利用して効率よく勉強する人も結構います。

決して遅くはないです。

ちょっとだけ医療事務の勉強方法とコスパについて触れておきます。

医療事務の勉強方法は、以下の4つです。
1.いきなり未経験採用で現場で習得
2.参考書などで独学
3.通信講座で独学
4.専門学校や通学式の講座を受講
言うまでもなく費用は、1<2<3<4ですね。
そして難易度は1>2>3>4となります。

ただし4の場合は、修了後に就職先や派遣先を斡旋してくれたりします。
このあたりはメリットかと。

ヒューマンアカデミーの医療事務講座とか有名です。
資料請求は無料でできますので、医療事務の仕事に興味があれば詳しいことが載っています。
こちらですね↓(*´ω`*)。通信講座とスクール形式があります



医療事務の仕事に慣れるまでに必要な期間


何らかの資格を取得したあと、未経験で医療事務として働く場合、はじめは仕事になれるまでに一定の期間が必要です。

クリニックや病院によってやり方が異なりますし、座学で学べることには限界があるからです。

全くの未経験の場合、だいたい3ヶ月程度は結構辛かったり、覚えることが多くてストレスを抱えたりするものです。

医療事務の仕事はなれるまでにある程度期間が必要なのです。

この辛い期間に、辞めたいと感じたり実際、辞めてしまう人がいますが、個人的には耐えてほしいですね。

というのも、やはり知識不足で辛い期間というのは、必ずいつか終わりが来るからです。

また上述したように、医療事務の知識と仕事は一度覚えてしまえば末永く使うことができます。

一生もんです。
なんとか辛い期間を乗り越えましょう!


医療事務は何歳まで働ける?50代60代70代以降も医療事務として働くためのポイントを整理した【まとめ】


というわけでまとめます。

医療事務は何歳まで働けるか?とうと、答えは「元気なら、何歳まででも働ける」ということです。

理由は下のような、年配の方でも知識や経験があるていどあれば遂行できる業務であり、かつ、長期的に需要が見込めるからです。

・医療事務の仕事は軽作業のみ
・高齢化により医療事務の需要が増え続ける
・パートタイムでも勤務可能
・医療事務は「経験」が物を言う。経験者は貴重
70代で医療事務をやられているかたも大勢います。

年を経ても、現場で必要をされる人材になることを心がけて、「医療事務としてのキャリア」を重ねて行きましょう。

医療事務として働きだすのは若ければそのほうがいいですが、50歳代からスタートさせても十分やれる仕事です。

勉強にかかったコストも十分回収できるから大丈夫ですよ!

では。


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