薬学部といえば、勉強がつらい、忙しくてバイトできない、留年率が高い、国家試験に合格できない、学費高い…などなど結構大変なイメージを持っているひとがたくさんいます。
これらはすべて本当です(個人の能力にもよりますが)。
でもでも、実は薬学部は楽しい側面もたくさんあるんです。
薬学部は上記のような「負の側面」ばかりじゃありません!
本記事では、薬学部は楽しいんだ!という、良い面について整理して解説しています。
薬剤師になりたい、薬学部に行きたいけれど、薬学部って大変そう…って思って悩んでいる人の参考になれば幸いです。
進路に悩んでいる中学生、高校生も必見です!
薬学部は楽しいぞ!だから今は頑張れ!!
薬学部が楽しい理由は、薬学部の独自性にある
薬学部は楽しいです。
もちろん勉強内容もですが、学生生活全般的に楽しいと思える特徴があるんですよね。
私も薬学部の出身ですが、薬学部に進学してよかったと思います。
楽しかったですよ。
それは、同じ理系の学部である、工学部や理学部、農学部とはちょっと違う側面、独自性があるからなんです。
薬学部の独自性とは
薬学部はほかの理系学部とどこが違うのでしょうか?
どこが独特なんでしょうか。
ざっくり挙げてみると、薬学部にはほかの理系学部と異なる以下のような特徴があります
- 薬学部は理系なのに女子が多い
- 薬学部は設置している大学、総定員数が少ない
- 薬学部は6年制だ
- 薬学部は薬剤師国家資格がとれる
- 薬学部では創薬につながる研究ができる
- 薬学部出身者の進路の選択肢は豊富
これらの特徴が、薬学部の楽しい所を生み出していくんですよね。
解説していきましょう。
薬学部は理系なのに女子が多いから楽しいぞ
普通理系の学部は、男子学生がどうしても多くなってしまいます。
工学部の機械科とかだと、学年で女子学生が一人とかいう状態もざらです。
(それはそれで、楽しいかもしれまんせんが)
最近の薬学部の男女比は、だいたいどこの大学でも男女比は1:1くらいですかね。
昔はもうすこし女子が多かったですが。
この男女比1:1ってすごーく健全です。
どちらかが肩身が狭い思いをしたり、主張が強かったりすることもありません。
わりとみんな仲良くなることができますから、異性の友達もできやすいです。
大学時代に恋愛したい!というひとは自由にできるのが男女比1:1でしょう。
私の知り合いも、そのまま学生結婚したりもしていました。
面白いし、大学生活楽しいですよ。
薬学部の恋愛事情:学部内恋愛のメリットとデメリット
薬学部は設置している大学、総定員数が少ないから楽しいぞ
2000年代の初めころにたくさんの新設薬学部が誕生したものの、工学部や理学部と比べて薬学部はいまだにレアな学部で、総定員数も少ないです。
特に国公立だと20弱の大学しかありません。
これが、薬学部が楽しい理由になります。
どういうことかというと、薬学部に行きたいと思っても、地元の大学に薬学部が無い場合があるんです。
そのため、比較的遠い地域からも学生があつまるものです。
特に国公立大学限定で受験を考えていると、場所なんかにこだわってはいられません。
結果的に、日本全国、遠方の出身者と同じ場所で学ぶことになるんですよね。
これが結構新鮮で楽しいんです。
例えば九州のとある国立大学薬学部に、関西出身者や、秋田県など東北地方出身者もいたりします。
学生時代に、貴重な友人関係・体験ができます。
薬学部は6年制だから楽しい
薬学部は2006年から6年制になりました。
その結果、普通は4年で就職して、別れる同級生たちと6年間ずっと一緒なんです。
6年間で旅行にいったり、留年しそうになったり、実験がうまくいかなくて相談したり、実務実習で苦労したり…楽しいこと、苦しいこと、いろいろなことがあります。
事件もおきます。
長い時間を共にした、濃い人間関係ができます。
一生の親友ができることもあるはずです。
薬学部は薬剤師国家資格がとれるから楽しい
薬学部は卒業時に、薬剤師国家試験を受験して合格すれば薬剤師になることができます。
これがなぜ「楽しい」かというと、薬学部の場合「薬剤師」になれることにより、就職活動の苦しみから解放されるのです。
なぜなら、薬剤師の就職活動は民間企業と比べ物にならないくらい簡単。
国家試験に合格できれば、新卒就職率は、ほぼ100%です。
卒業後に薬剤師ではなく、製薬企業や公務員になりたいと考えている人にとっても、「内定が取れなかったら、最悪薬剤師になればいい」というセーフティネットは、心の安定化に多大な貢献をします。
私も、学生時代に製薬企業志望で、なかなか内定が出ない時期がありましたが、「薬剤師国家資格」のおかげで、平然としていられました。
もしあの時、私が工学部や理学部だったら発狂していたでしょうね。
薬学部では就職活動の恐怖から解放された、幸せで楽しい学生生活が約束されるんです。
薬学部では創薬につながる楽しい研究ができる
学部制時代の、研究室での特別実習や、大学院での研究を経験したらわかると思いますが、薬学部の研究ってとっても楽しいです。
それは、薬学部であるが故に「創薬」につながる研究をしているからです。
工学部や理学部だと、結構、科学の基礎の深い所を掘り下げて研究していることがあります。
一般人がみたら「これ、なんの役にたつの?」って聞きたくなるような。
でも薬学部だと、「疾患の治療」や「よりよい医薬品の創生」をゴールとしている研究テーマに取り組んでいるので、実際やってて楽しいです。
そして、一般人にも語れる内容が多いです。
薬学部の大学院を除くと、工学部や理学部の出身者が時々います。
彼らは、この「創薬」研究がしてみたくて大学院から薬学系に移ってきた人たちです。
逆に、薬学部から、工学系や理学系の大学院に進む学生は少ないと思います。
薬学部は、大学の研究内容が楽しいんです!
薬学部出身者の進路の選択肢は豊富
薬学部を卒業すると、皆が病院や薬局で薬剤師をするわけではありません。
薬学部っていろんな職種に就く選択肢がある学部なんです、
いろんな選択肢があるのは楽しいし、在学中に将来どんな仕事につくか考える機会を持つことができます。
また、卒業後に同級生がいろんな職種についていると、数年ぶりに会ったときに話を聞いていて楽しいです。
私の友人も、薬剤師もいれば、製薬企業の営業、開発職もいますし、麻薬取締官だっています。
まったく薬と関係ない、公務員の一般職をやっている奴もいます。
薬学部出身者の進路の選択肢が豊富なのは、魅力ですし、楽しいといえる点ですね。
薬学部だと公務員になるのが簡単。薬学部の就職先は薬剤師だけじゃない!
薬学部の楽しい所を全部挙げるわ:まとめ
以上、薬学部の楽しいところをわかってもらえたでしょうか?
薬学部は大変だけど、他の理系学部には無い、楽しい部分がたくさんあります。
6年間、長いですが、その分に楽しみも長く味わえます。
もし、将来は「理系の学部」に行きたいなと漠然と考えている人には、こんな楽しい薬学部を勧めたいですね!
では。
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