薬学部国立・公立と私立の違いを偏見を込めて書いてみた


ご存知の通り薬学部には国立・公立系の大学と私立の大学があります。

「どう違うの?」「どっちがいいの?」なんて質問がよくありますが、結論を言うと一長一短で、結構違いがあります。

私は、国立大学の薬学部を卒業し、社会人になってからとある私立大学薬学部に数年間出入りしていました。

本記事では、そんな私の個人的な経験と偏見を込めて、「薬学部の国立・公立と私立の違い」をまとめています。

これから薬学部に行こうと考えているけれど、国立・公立系がいいのか私立がいいのか、違いがわからずに迷っている人の参考になれば幸いです。



薬学部は国立・公立と私立で結構違う。


薬学部ではない、工学部や文学部などの学部であれば、「国立・公立」と「私立」でそれほど大差があるなんてことはありません。

もちろん「大学」としてのカラーはありますが。

しかし薬学部の場合は違います。

というのも、薬学部の場合、卒業後に「薬剤師国家試験」が控えていますよね。

薬学部の国立・公立大学と私立大学の違いは、この「薬剤師国家試験」に対する姿勢の違いが大きく影響を与えています。

また後述しますが、私立大学の薬学部と国立・公立大学の薬学部では、学費が大きく異なります。

そのため通っている学生が少し様子が異なるのです。

「薬剤師国家試験に対する姿勢」と「学費が高い」という二つの要因によって、国公立大学と私立大学の薬学部の間で、大きな違いが生じてくるというわけです。

国立・公立大学の薬学部と私立大学薬学部の違い:学費が全然違う


私立大学の薬学部の授業料は非常に高額です。

これば、薬学部を語るにおいて「国立・公立と私立の違い」として外せません。

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私立大学の薬学部では、6年間の学費だけで合計で1000万円から1500万円程度は必要になるのが一般的です。

一方で、国公立大学の場合は、薬学部でも他の学部と同じで、6年間で400万円ほどで済みます。

約1000万円ものの差額が6年間で生まれてくるのです。

お金を出す立場からしてみれば、国公立大学と私立大学の薬学部の違いとして、この違いは意識しないではいられませんよね。

国立・公立大学の薬学部と私立大学薬学部の違い:キャンパス設備が違う


私立大学薬学部のキャンパスは非常にきれいな所が多いです。

校舎や講義を行う教室の設備、食堂なんかも、非常に充実しているところが多いです。
キャンパスが綺麗という点は、学生を引き付ける要因にもなります。

学生が来ないと経営がなりたたない私立大学では「キャンパスが綺麗である」ことはとても重要なんです。

逆に、に高い学費払って、キャンパスが汚い・古いだと、不満がでてきますから。

一方で、国公立大学薬学部の場合、国の予算で設備の改修や建て替えを行います。
大学によっては非常に古い校舎で学ぶことになります。


国立・公立大学の薬学部と私立大学薬学部の違い:通っている学生の裕福さが違う


基本的に、私立大学の薬学部に通っている学生は、裕福な家庭の出身のお子さんが多いです。

学費が高いから当たり前ですよね。

多額の奨学金を借りれば別ですが、私立大学薬学部の学費をポンと出せる家庭というのは限られています。

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当然、学生のお金の使い方や価値観というものも、私立大学薬学部と国公立大学の薬学部では大きく異なってきます。

私立大学の薬学部に通っている学生は勉強にも、遊びにもお金をかけることが多いです。



国立・公立大学の薬学部と私立大学薬学部の違い:私立大学薬学部の方が美男美女が多い


別記事でも書いていますが、薬学部あるいは薬剤師の女性は非常に美人が多いです。

これは出身のご家庭が裕福であることと、深く関係しています。

そのため、私立大学薬学部の方が、国公立大学薬学部と比べて相対的に美男美女がそろっています。

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これは間違いありません。

私は、国立大学の薬学部に6年間(修士2年+学部4年)在籍し、社会人になってからとある私立大学薬学部に3年間出入りしていました。

圧倒的に、私立大学薬学部のほうが、美人・美男が多いですし、もっというと、おしゃれだったり、快活だったする学生が多いです。

国立・公立大学の薬学部と私立大学薬学部の違い:重点を置く授業の内容が違う


冒頭で少し書きましたが、卒業時に行われる「薬剤師国家試験」に対する姿勢が、私立大学薬学部と国公立大学薬学部では大きく異なります。

私立大学薬学部の場合、学生が集まらないと経営が成り立ちません。

学生の人気を集めるためには、この薬剤師国家試験で、毎年卒業生が高い合格率を出してもらうのが一番です。

そのため、在学生にはしっかり勉強をして、薬剤師国家試験に確実に合格してもらわないと困るのです。

自ずと、授業内容はこの薬剤師国家試験対策が中心になってきます。

一方で国公立大学の場合、特に極めて高い薬剤師国家試験合格率を維持する必要はありません。

なぜなら安い授業料・学費だけで、学生にとっては十分に魅力的だからです。

その結果大学の授業では、薬剤師国家試験対策は最小限になります。

将来の「薬学研究者」も育てられるような、基礎的なサイエンスや研究力を養うような講義内容が行われます。

もし、将来「薬剤師国家試験に合格して薬剤師になる」というのが第一目標であれば、私立大学薬学部、研究者も視野に入れているのであれば国公立大学薬学部が適切であるということになります。



国立・公立大学の薬学部と私立大学薬学部の違い:私立大学薬学部の方が留年率が高い


私立大学薬学部が薬剤師国家試験に重点を置くことによって、学生の留年率が国公立大学薬学部と異なってきます。

多くの私立大学薬学部では、卒業前に薬剤師国家試験と同等またはそれ以上の難易度の卒業試験を行います。

薬剤師国家試験への合格が見込めない学生を振り落として、留年させるのです。

薬剤師国家試験合格率を底上げするためですね。

そのため、私立大学薬学部の留年率は、国公立大学薬学部の留年率と比べて非常に高くなっています。

卒業が難しいということです。

国立・公立大学の薬学部と私立大学薬学部の違い:卒業後の進路が違う


国立大学薬学部と私立大学薬学部の講義内容と重視している項目の違いによって、学生の卒業後の進路も変わってきます。

国公立大学薬学部の場合、薬剤師になる卒業生ばかりではなく、公的機関や製薬企業の研究開発職を志望する学生の割合が多くなってきます。

講義でも、そういう風に誘導します。

薬剤師以外の道もたくさんあるんだぞ、と。

一方、私立大学薬学部の場合、6年間ずっと薬剤師国家試験のことが付きまといます。

その結果、薬学部=薬剤師といった考え方を持つようになるため、多くの学生が卒業後はそのまま薬剤師になります。



薬学部国立・公立と私立の違いを偏見を込めて書いてみた:まとめ


私の偏見を込めて国立国公立と私立の薬学部の違いを書いてみました。

といっても、ここに書いた違いというのは決して大げさなものではありません。

冒頭で書いたように、私は国立大学の薬学部に6年間在籍し、その後、社会人になってから3年間を私立大学薬学部で過ごしました。

薬学部の場合、雰囲気や、学生の考え方、実際の講義・授業内容というのが、私立大学と国公立大学では本当に違うんです。

現在薬学部への進学を検討している人は、これらの違いをよく理解して、「薬学部に進学する目的」と「卒業後に進みたい進路」「どういった環境で学びたいか」を考慮した選択をしていただければと思います。

それでは。

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