「医者になりたいけど文系」の学生が考えるポイント


将来の進路を考える時に、自分が文系であるか理系であるかというのはとても重要になってきます。

医者を目指す場合も例外ではありません。

医者になるために進学する医学部は、一般的には理系に分類されますよね。

でももし、医者になりたいと考えた場合に、自分が文系だったらどうすればいいのでしょうか?

実は、医者医学部の勉強というものは思ったほど「ガチガチの理系」ばかりではありません。

本記事では「医者になりたいけど文系」の学生がどうすればいいのか。

文系では医学部に進学して医者になることは無理なのか?について整理して書いています。



文系だけど医者になりたい場合の最大のハードルは「医学部受験」


結論を言うと、文系の学生であっても医者になることは可能です。

しかし理系の学生と比べると少しハードルがあります。

文系だけど、医者になりたい場合の最大のハードルは「医学部受験」をどう乗り切るかです。
医学部受験に合格しないと最終的に医者になることはできませんからね。

医学部は理系と考えられていますが、文系科目も理系科目ともにまんべんなく、高得点が取れるような学生でないと合格することはできません。

文系科目だけが得意でも、理系科目で得点をとれなければ絶対合格できないです。

実際、受験科目を見てみると、理科は2科目以上必要なところがほとんどですし、数学の場合数IIIが必要です。

受験科目的には、がっつり理系が学ぶ数学が出題されます。

文系コースで履修している数学の知識だけでは太刀打ちできないでしょう。

果たして、文系の学生がこの医学部受験のハードルを越えることはできるのでしょうか。

文系学生が医者になるためには理系の数学を学習する必要がある


もしも、現在文系の高校3年生の場合、はっきり言ってそのまま現役合格で医学部受験を勝ち抜くことは不可能です。

なぜならば、入学試験で出題される範囲の理系の科目、特に数学について履修をしていないからです。

履修していない範囲の試験内容は当然正解を出すことはできませんし、文系学生でも学んでいる範囲の数学と、英語や国語といった文系科目だけで点数を取ったところで、他の医学部受験生に勝つことはできません。

浪人を覚悟しましょう。

ただし、裏を返せば、浪人中に足りない理系科目の範囲を極めればどうにでもなるということです。

努力次第で、1年か2年程度の浪人生活を経れば、医学部に十分合格することは可能です。

また、もしも、高校1年生あるいは2年生の時点で、文系だったけれども医学部志望となった場合には、すぐに理系へのシフトをするといいでしょう。

医学部の大学受験に、現役で間に合う可能性が出てきます。

高校によっては、いったん文系コースに入ると、在学途中での理系選択への変更ができないところもあります。

その場合、学外の予備校や塾に通って理系科目を補うことになります。

文系を選択した理由は「理系科目が苦手だから」だと医学部、医者は厳しい


文系学生が、医者になるために医学部志望に切り替えて大学受験を乗り切れるか?という点は、基本的に本人の能力次第です。

もともとと文系を選択、志望した理由はなんでしょうか?
それによります。

一般的には、「文系選択をしている学生」は次の2つタイプがいます。

1.文系科目がとても得意だから文系

2.理系科目が苦手なので文系

後者の場合だと、そもそも医者を志望して、医学部受験に向けて理系にシフトしたところで、「苦手な」理系科目について学力を向上させるのは、かなりの時間と努力を要します。

一方で、前者の場合は、もともと頭の良い人ですから、いざ理系にシフトすれば、あとはスムーズに医学部受験に必要なレベルの学力に到達することは十分にありえます。


そもそも医者・医学部の勉強は「理系」っぽくない


もともと文系だった場合、うまく医学部に入学できたとしてもその後の勉強についていけるか不安に思いますよね。

でも、これについてはそれほど心配する必要はありません。

医学部や医者は、理系の領域だと考えられていますが、実際には医学部の勉強内容では、それほど難解な理系の科目でてきません。

難しい数式や、計算は出来なくてもいいのです。

医学部で必要とされる数学は文系学生が学ぶ数学のレベルで十分なんですよ。

いわゆる医学の内容では、生物や化学の内容が中心で、ザ・理系科目の「物理」の知識は必要ありません。

また、医学生時代だけでなく、医師になってからも、難しい数学や物理の知識は必要ありません。

そのためもともと文系だった人が、将来医師になっても何も困ることはないんです。

医者の頭の中は、思っているほど理系っぽくないのです。

同じ理系なのに、IT関連のエンジニアや、機械工学系の人たちとは、かなり異なります。

むしろ医者として働く場合には、患者とのコミュニケーション能力、共感力や会話能力の方が重要です。

文系の人たちの方がこういったところは得意なんじゃないでしょうか。


暗記が得意ならむしろ総合的には、文系が有利


文系の学生って暗記科目が得意だったりします。

理系の場合は、暗記は苦手で計算や論理的な思考が得意というイメージですね。

私も理系でしたが、暗記は苦手。

理屈や理論を理解できないものは、全然頭に入ってこなかったです。

だから、日本史とかボロボロで…。


暗記がすごく得意なタイプであれば、文系であっても医者や医学部では、むしろ有利かもしれませんね。

医者になるための「医師国家試験」でも暗記力が相当なレベルで必要になりますし。

最終的には文系的な頭脳を持っている人の方が医者に向いているのかもしれません。

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医者になりたいけど文系学生の場合が考えるポイント:まとめ


ここまで書いたように、「医者になりたいけれど、自分は文系なので諦めないといけない」ということは、決してありません。

医学部受験のために、数学などいくつかの科目は理系の学生並みに履修勉強する必要はありますが、浪人覚悟で挑戦するなら十分に可能性はあります。

特に、もともと成績が良い人で、「理系科目が特別苦手・不得意」ということでなければ、医学部を目指して勉強を始めればグングン伸びていく可能性もあります。

医学部に入ってからの勉強あるいは、医者として必要な頭脳は理系的なものだけではなく文系的なものが役立ちます。

むしろ文系出身の学生の方がいい医者になるかもしれません。

世の中には高校の勉強をすっかり忘れた社会人が、医学部再受験して合格医者になるケースもあるくらいですからね。

本質的には文系とか理系とかはあまり関係がないのだと思います。

では。

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