医学部は入学するのも難しいですが、無事に卒業するのも容易ではありません。
6年間みっちりと、医師になるために必要な知識と技術を授業で詰め込まれます。
医学部の学生は、もともと優秀で、高校時代には学年トップレベルだった人たちです。
しかし、それにも関わらず、医学部の授業についていけない、その結果留年や最悪中退してしまう学生も一定数いるのです。
本記事では、そんな学生が「医学部の授業についていけない」理由について整理、説明していきます。
医学部の授業は難解だ
大半の医学部の学生は超優秀です。
医学部の受験難易度は高く、並大抵の学生ではふるいにかけられて医学部にすら来ることができないからです。
そんな優秀な医学生たちでも、すんなりと医学部を卒業することは難しいです。
何とか卒業できた学生も、在学中に「授業についていけない」と1度は感じています。
別記事でも書いていますが、数ある大学の学部のなかでも医学部の勉強の大変さ、忙しさは別格なんですよね。
同じ6年制の薬学部でも比べ物になりません。
医学部と薬学部の難易度、勉強量は違うよという話
医学部の授業についていけない理由はさまざま
難しくて、数も多い医学部の授業ですが、実際についていけない学生と、何とかついていく学生は何が違うのでしょうか?
その理由は様々ですが、実際にありがちな「医学部の授業についていけない理由」というのを整理して書いていきます。
理由が明らかであれば、対策もできるかもしれませんからね。
医学部に入ったはいいが、単純に頭が悪くて授業についていけない
一つ目の理由としては、何とか医学部に入学して、医学生となったけれど、実はそんなに頭がいいわけでなない、という理由・パターンです。
医学部に入学できる学生は大抵優秀です。
でも中には、じつはそうでもない学生がいます。
例えば、本当の「地頭」は良くないけれど、数年浪人生活を頑張って、受験対策が功を奏して合格できた、という学生です。
医学部といえど、大学受験の対策は基本「暗記」です。
人によっては、数年間の浪人生活と、優秀な予備校講師、あとは運に恵まれれば医学部合格を達成できることがあるのです。
また、他の例としては、医学部の中でも比較的難易度の低い私立の医科大に「ぎりぎり」で合格した学生とかですね。
受験の難易度は、大学によって異なる一方で、医学部の授業内容はどこも同じです。
そのため、結局医学部に入ったはいいが、「授業についていけない」、「かなりの努力を要する」という学生は存在します。
医学部で孤立してしまって必要な情報が回ってきていない
そんなに頭が悪いわけでもないし、真面目に勉強している、授業に出ているのに単位の取得に苦労する学生もいます。
このタイプは、「医学部の単位取得に必要な情報」を入手出来ていないのかもしれません。
大学では、定期試験に合わせて、過去問題や、教官ごとの試験の出題傾向の情報が出回ってくるものです。
もともとの出どころは、同じ医学部の先輩だったりします。
部活やサークルで知り合った先輩から、情報を入手するわけです。
しかし、部活やサークルに所属せず、同級生の輪にも入っていない、いわゆる「ぼっち」だと、医学部内で孤立しているため、情報が回ってきません。
結果的に、効率よく勉強することができません。
授業を真面目に受けているだけでは、試験対策が不十分なんです。
はたからみたら授業についていけない、単位を落とすということになります。
そもそも授業についていく気がない:医学部に入学して燃え尽きた?
なかには、医学部受験に情熱を注ぎすぎた結果、燃え尽きてしまった学生もいます。
厳しい受験勉強を終えて、解放されると思っていたのに、医学部の授業内容が大変、難しくてショックをうけているのかもしれません。
そもそもやる気を失ってしまっているので、勉強しません。
なんなら授業もまともに出席しないです。
ついていけないのはあたりまえですね。
医学部に入って勉強以外が楽しくなった
医師になるぞと強い思いを抱いて医学部に入学したものの、キャンパスライフが楽しくて、勉強以外の楽しみを見つけてしまう人もいます。
恋愛に夢中になる学生もいれば、アルバイトに明け暮れる学生もいます。
体育会系バリバリの部活に入ってしまい、部活中心の生活を送ってしまうケースもあるでしょう。
こうなってしまうと学問に身がはいりません。
そんな状態では、難しい医学部の授業についていけないですよね、そりゃ。
医学部の授業についていけない理由:まとめ
せっかく医学部に入学したのに、授業についていけない。
その結果、医師になれないまま中退した…なんてシャレにならないし、もったいないです。
医学部は、他の学部と違って、大学でみっちりと勉強をしないといけない学部です。
なにせ、将来は人命にかかわる責任のある仕事につくわけですから。
頭は良くて当然。
やる気があって当然。
授業には真面目に出席して当然。
要領よく勉強して当然。
勉強を最優先順位にするのは当然。
そうでなければ、「医学部の授業についていけない」のは当然ですね。
では。
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