品質保証の仕事辞めたい、報われない…なんて言わないで。


製造業では、「品質保証」の仕事ってあります。

作った製品の品質をチェックしたり、品質に問題があった場合に指摘して、製造部門に是正を求めるのが主な役割です。

消費者にとってはとても大事な仕事です。

でも、この仕事って、やってるひとは報われません。

というのも、品質保証の仕事をしていると社内、主に生産製造担当の部門に対して「いちゃもん」をつける ことになるからです。

その結果、社内で嫌われがちです。

時には、製品の生産に遅延をきたしたり、製造のやり直しを指示することになるため、会社の利益を損なっているような気すらしてきてしまいます。

そんな「品質保証」の仕事を始めた人の大半は、「もう品質保証の仕事なんか辞めたい」「こんな報われない仕事はしたくない」と感じることでしょう。



製造業に必要な品質保証


品質保証の仕事は嫌われがち、あるいは、実際にやっていて「これって本当に会社のためになっているのかな」なんて思ってしまうような仕事です。

しかし製造業にとって品質保証の仕事は確実に必要な仕事です。

品質保証の担当者がいなければ、製造現場は低品質の製品を世に送り出してしまうかもしれません。

物を作って加工して売るということは、ビジネスの基本ですが、それを支えているのが品質保証の仕事というわけです。

辞めたい、報われない品質保証


そんな重要な役割である「品質保証」の仕事ですが、辞めたい、報われない、転職したい、異動したいといった印象を持つ人も多いのです。

こまったもんだ。

品質保証辞めたい:社内で敵扱い?


品質保証の仕事をしていて、「辞めたい」と感じる最も多い場面は、社内で敵扱いされてしまった時でしょう。

製品の納期や出荷を急いでいるのに、品質保証の担当者として製品の欠陥を発見してしまった場合、製造担当者に指摘をせざるを得ません。

仕事として正しいことをやっているのに、製造現場担当者あるいは、営業担当者からは敵扱いされがちです。

まるでビジネスの邪魔をしていると、「白い目」を向けられることもあるのです。

とても重要で、必要な仕事をしているのに、品質保証vs社内の他部署という構図になってしまうのです。
自分はいったい誰のために頑張っているのか見失ってしまいます。

辞めたい、辛いと感じるのは理解できます。





品質保証辞めたい:目立たない裏方

もう一つの「辞めたい」と感じる理由は、目立たない裏方に徹さなければいけないという時です。

というのも、「製造した製品に欠陥や問題があった場合」に品質保証の部門は表に出ることになります。

それ以外では、ほとんど目立ちません。

多くの場合、製造した製品には問題がなくそのまま出荷可能なのが普通です。

そのため普段は一体何をしているのか見えにくいのです。

どんな重要な役割を担っているのかが、周りからみえません。

製造現場で、忙しくする姿も、営業部隊のように走り回る姿も、開発部門のようにクリエイティビティをアピールすることもできません。

「楽な仕事だねー」なんて嫌味を言われることもあります。

そんな、目立たない裏方の役割に徹することになるのです。

どうしても、実際に製品を作っている生産現場や製品を販売して利益を出している営業部門の方が社内では明るいスポットが当たっています。

品質保証辞めたい:女性が多い職場


品質保証部門の特徴として(業界にもよるかもしれませんが)、基本的に女性が多い職場となっています。

まあ仕事柄、割と細かい点に気配りが必要なため女性が配属されやすい部署なのかもしれません。

こういう部署にも男性が配属されることはあります。
しかし、配属された男性は、少数派としてかなーり気を使います。

特に若い男性が配属されると、年上の厳しめの女性達に気を使いますし、お局のような女性に嫌われないようにしないといけません。

逆に変に気に入られてもこまりますので、距離感が難しいです。

また、職場の悩みや不満を同じ職場の人にぶちまけたいと思っても、やはり女性と男性では価値観が異なるため、うまく仕事のストレスを発散することができません。

男性の多い職場であれば飲みに誘ってもらった するかもしれませんが、品質保証部門のような女性の多い職場ではあまりありません。

実は私も男の身で、新卒で女性の多い品質保証部門に配属されました。

それはそれは肩身の狭い、心地の悪い思いを2年間経験したのを覚えています。
いやー、辛かったです。

品質保証辞めたい:「ものづくり」って何ですか


少し前に「ものづくり大国日本」なんて言葉が叫ばれていました。

日本は資源のない国ですので、原料をもとに加工を行い製品を作り出す「ものづくり」ということがとても重要視されています。

前述のように、実際にものづくりをする製造現場の担当者やあるいは製品開発部門の担当者は、まさにこのものづくりの担当者として社内で協賛されます。

画期的な製品を開発した場合は、その開発担当者や製造担当者は高い評価を得ることができるでしょう。

しかし、この栄光の裏で、品質保証部門にはほとんどスポットが当たらないのです。

本当は品質って、れっきとした「ものづくり」の一部のはずです。
品質あっての、「もの」ですから。

しかし、これは日本の文化なのか製造業特有の文化なのかわかりませんが、品質保証の仕事はあくまで裏方、表舞台で評価されないのが当然という風潮です。

こんな仕事ですから、「品質保証の仕事辞めたい」と思うのは普通の感覚ですよね。





品質保証の仕事を辞めたいなんて言わないで


こんな報われない、嫌な仕事、辞めたい仕事である品質保証です。

でも、個人的には「品質保証の仕事を辞めたい」と思っても、あえて辞めない方がいいと思います。

理由は簡単です。

品質保証の仕事を辞めたいと思っている人がたくさんいるからです。

私も品質保証周辺で仕事をしてきましたが、一旦品質保証に配属されたもの、異動を希望したり、転職を希望して別の仕事に進んでいく人達は非常に多いです。

そのため、じつは「優秀な、品質保証業務の経験者」って貴重なんです。

品質保証の仕事を辞めたいと思いながらも、コツコツと真面目に続けている人材になれると有利なんです。
ものづくりにおいて、品質保証という仕事は必ず必要になるわけですからね。

この分野で、十分な経験と知識を持った人材になることができれば、すくなくとも食いっぱぐれることはありません。

嫌なことがある品質保証の仕事ですが、せっかくその仕事に巡り会えたのです。

辞めたいなんて言わずに腹をくくって向き合ってみるのもアリだと思いますよ。

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では。




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