女の敵は女とはよく言ったものだと思う。
男女の権利平等、女性の活用や管理職登用を掲げても日本社会でそれが実現されるのはいつになることやら。
女性はそろそろ、自分たちの権利獲得や地位向上の足を引っぱっているのは男性ではなく、お仲間の女性と気づくべき。
いや、気づいているんだけど、気づいてないふりをしているのか。
女性の中で足を引っ張りあっているのにね…
女性同士で足を引っ張りあうのはやめて、立場は違えど妥協点を見つけて、一丸となるのが難しいと感じているのかもしれない。
女性は感情で会話を進めると言われているから、論理的な交渉、議論には時間がかかるのだろう。
だからいまだに、昔からの流れのまま男性敵視を続けながら、女性の権利を主張するのが王道になっているのかもしれない。
でも、もはや男性は、女性の社会進出や権利の向上に抵抗なんかしてません。
これからもっと、女性が活躍したいのなら、「女の敵は女」である事実を直視して、歩み寄りするべきですよ。
女性の社会進出や権利の向上に抵抗してるのは、女性なんだから。
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もはや女の敵は男ではない
男性へ風当りはここ10数年でだいぶ強くなった。
でも、わりと、みんな素直に対応していますよね。
男性はもっと育児・家事参画、妻のサポートをするべきだ!といわれれば、「はいはい、やりますよ。OK。」と対応します。
管理職を男性が占有しているから明け渡せと言われたら「はいはい、いいですよ。一生平社員で女性上司についていきます。」なんて言って出世願望を無くした男性も増えました。
亭主関白はやめろ、モラハラだ、と言われるのが怖くて、妻にDVされても我慢して、子供がかわいいから離婚もできない男性もいるみたい(離婚すると高確率で子供を妻にとられる日本社会…)。
はっきり言って、今の女性って昔の女性の何倍も自由だし、恵まれている。
昔が抑圧されすぎていたというのもあるけれど、自分が子どもの頃の両親や祖父母の様子とはまるで違う。
私の祖父は昔ながらの亭主関白で、無口、肉や魚の一番いいところは必ず祖父が食べて、女や子供たちは端っこを食べていました。
父も平日は仕事、休日は昼まで寝ていて、余った時間は自分の趣味や友人との時間に充てていた。
ほとんど一緒に遊んだ記憶もないし、父や祖父をみているとそれが普通だと思っていた。
子どもたちは子ども同士で過ごすか、母や祖母の手伝いをして過ごすのが当たり前だった。
それが、今ではすっかり変わってしまいました。
「子どもの保育園のお迎えに行くために早く帰る」、「毎週末子どもと一緒に遊んでくれる」、「週末起きるのが遅い妻のために朝早起きして子供とパンケーキを焼く」なんて、自分の父親や祖父の代では絶対やってないからね。
まー子供にとっても父親にとっても、その方がいいんですけど。
私と同世代の子持ち、妻帯者は今の状態を受けいれているし、うまく楽しんで子育て、家事をやっている。
もはや、女性を抑圧しようと思っている男性はほとんどいないでしょう。
女の敵は女だと、職場で目の当たりにした
ある女性が管理職に登用されたんです。
まー、それなりに仕事はできるかと思うけど、客観的にみたら同じポジションの男性の方が優秀だと思った。
でも、最近の「女性管理職」を増やしたいという社会の流れと、単純に仕事の優秀さ以外の部分(人間性や、リーダーとしてのポテンシャル)が評価された側面もあると思う。
問題は、その時の周りの反応。
男性でランチに行くと「びっくり人事だねー」とか「あー、いいなー給料上がって」くらいです。
特に会社の決定だし、まーそれなりに仕事ができる人だからうまくチャンスをつかんだなーというの感想だった。
決まった人事にとやかくいっても仕方ないしね。
相手が同行よりも、自分にもチャンスが欲しいな、って感じです。
まー、大部分の男性の反応って、こんなもんだと思います。
ところが、ざわついたのは女性陣。
しかも、特に出世欲があったわけでもない層がこぞって文句を言いだした。
「あの人は以前、こういうミスをしていた」
「あんな人の下では働きたくない、辞めたい」
「実は、勤務表をごまかして労働時間を過剰申告しているのを私は知っている」
などなど、しょうもない情報が複数の女性社員から垂れ流されてきた。
女性同士しか知らない情報や、人間関係の確執があったのかもしれないけれど男性からみたら、「そんなこと言って、会社が決めた人事を覆そうとしてんの?意味あんの?」ってレベル。
しまいには、その女性の昇進に納得ができないと、部長の部屋に乗り込んでいく女性社員も(当人は出世願望なんかないタイプ)。
うちの会社の女性がたまたまレベルが低かったのかもしれない。
でも、多少ひっかかる部分があったって同じ女性として応援したり、せめて中立の立場で見守ったりできないの?って感じた。
結局女の敵は女で、女の足を引っ張るのも女なのかもしれない。
女の敵は女だと、専業主婦バッシングの問題でも思う
一部のワーキングマザーが専業主婦がずるい、不公平だとバッシングしているという報道を見ました。
ま、口には出さなくてもそう思っている働く女性も多いと思います。
特に年金問題。
働いてなくて、年金保険量払わずに年金受給している…だからズルい、というのです。
その影響もあって、専業主婦の年金受給額は今後減っていくんですけどね。
その議論でいつも出てくる構図は「兼業主婦(ワーキングマザー)vs専業主婦」です。
女性が社会進出し、年収も徐々に上がっているとは言え、世の中の年金保険料の支払い額の大部分は男性が占めています。
それなのに、兼業主婦(ワーキングマザー)が先頭に立って、「専業主婦ズルい」と言っているんです。
気持ちはわかりますが、そもそも、古い時代に男が仕事、女は家、という男尊女卑の制度ができたのが問題で、兼業主婦(ワーキングマザー)も専業主婦も一緒にこの問題を訴えていけばいいんですが、そうならないんですよね。
年金保険料支払ってないのに受給してズルい、不公平だとか細かいこと言っいる。
女性の間での不公平感を問題にしている。
そんなことにこだわってないで、女性がもっと活躍できるために税制や社会福祉をどうしたらいいか?ということを考えないといけないのにね、ほんとは。
男性も、女性も働きたいのか、働かずに子育てにもっと参画したいのか、どちらでも選べる時代がほんとの男女平等だと思うんですが。
女の敵は女は、産休、育休でも問題?
最近は妊娠後に、しばらく働いて、出産間近になると産休入り→そのまま育休、そして復職という女性も増えています。
10数年前にから、女性の権利を訴えていた人たちにとっては理想の形ですよね。
当然、妊娠すると業務量の負担も減らしますし、産休・育休中のサポートを周りの同僚がすることになります。
ここで周囲の人は、ある程度の「負担」を引き受けることになるんですが、やはり、女性社員に気を使います。
男性も不満に思っていると思いますよ、でも、ぐっとこらえています。
だって文句を言うと、職場の女性やイクメンたちに攻撃されるのが分かっているから。
一方、女性は「文句を言う」ことが男性よりも許されています。
同じ女性としての意見ですから。
産休入りする女性には、後々復帰して活躍してもらいたいので、残された女性たちが気を悪くしないように上司は苦慮することになります。
ただし、その態度がかえって機嫌を損ねることも。
女の敵は女です。
女性が女性の自由に不満を持っています。
特に女性の権利に関することでは、常に一触即発。
なんで女の敵は女なのか
よく女性は嫉妬深いといわれます。
嫉妬深さの裏返しは、自分が相手より上位でなければならない、またはせめて平等でなければならないという感覚ですよね。
上の職場の例でも、突然同僚女性が、自分より上位になることが耐えられないのでしょう。
専業主婦の件も、平等でありたい、不公平は許さないという感覚です。
(まー、一部ではマスコミがあおりすぎている側面もありますけど)
ドラマなんかでも女性同士の対立を題材にしたものもありますが、あれが一定の人気を得ているのはやはり共感がもてるからなのかもしれません。
女の敵は女である限り前進しない
女性が権利を主張したり、社会でもっと地位を向上させたいなら、女性として一丸になるべきだと思うんですよ。
だって世の中の半分が男性、残りの半分が女性でしょう。
女性が仲間割れしてたら、決して過半数取れないんですよ。
例えば、男性の育児参画ね。
だいぶ浸透してきたけれど、これ以上はなかなか進まないと思います。
だってワーキングマザーと専業主婦で温度差があるから。
専業主婦家庭で、夫が本気で育児に参画する必要ありますか?
してもいいけど。
専業主婦のなかには、本当に自分が中心となって子育てやりたくて、仕事してない人だっているんだから。
専業主婦の人が、「あなた子育て負担へらしていいよ」って言われたところで、皆働くかというとそうでもないでしょ。
結局は女の敵は女で、そうである限り、男女平等はこれ以上進まないとおもいます。
では。
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