転職後1か月、仕事ができないのは問題ない。5つの大事なポイント


転職して新しい環境に移ると、それまでのやり方や慣例が異なることがよくあります。

前職でとても優秀な人材だっとしても、転職後にすぐに力を100%発揮することは容易ではありません。

徐々に新しい環境に慣れていくことになるのですが、入社してから1週間、2週間…1か月と経過していくと、だんだん焦りがでてきます。

  • 転職してすでに1か月になるけど思うように仕事ができない
  • 転職先のやり方に慣れることができずに、仕事がやりにくい
  • 前職のように自分の力を出し切れない

なんていう悩みを抱えるタイミングが、多くの転職経験者には訪れるのです。

確かに、転職後何か月もこの状態だと問題です。

しかし、結論を言うと初めの1か月くらいなら、思うように仕事ができないことは問題ありません。

転職先としても、たとえ即戦力として採用した場合でも、1か月以内に結果を出せというのは結構無茶な要求です(業界によっては、それが求められることがありますが)。

では、通常転職後1か月でやるべきこと、求められていることは何でしょうか。

本記事では、転職後1か月で、仕事ができないにしてもおさえておくべき大事なポイントを整理しています。





転職1か月目は不安な時期


新しい環境に飛び込んでいくのは誰しも不安なものです。
はじめての転職ならなおさらですよね。

ただし、これは転職した本人のみならず、新しい職場の同僚たちも同じです。

転職してきた○○さんってどんな人なのか?仕事はできるのか?職場になじめるのか?と周囲の人たちも不安な気持ちになっています。

挨拶周りで顔を名前を憶えてもらって、

ちょっとした会話からだんだん性格やキャラクターを印象付けて、

実際に仕事で直接関わってみて、

なんてことをしていたら1ヶ月はあっという間に過ぎていきます。

転職後1か月は、皆が不安な時期です。

この時期にまともに、いままでどおりに仕事をばりばりできる人はいないでしょう。

仕事やりにくいなー、仕事できないなー、って感じるくらいがちょうどいいのです。

もし、本人的に「俺は初日から仕事がばりばりできている」と言えるなら、もしかしたら周囲はちょっとついていけない、なんて状態になっているかもしれませんよ。

3ヶ月間は仕事ができないのはOK


新しい職場で、仕事に慣れるには3~6ヶ月くらいといわれています。

新卒の新入社員も3か月間の試用期間中は研修や先輩にぴったりついて仕事を覚えたりしますよね。

中途採用の転職者も同じです。

中途だから新卒の社員と同じじゃないだろ、と言いたくなるかもしれませんが、3か月後に期待されている能力レベルが全然違います。

新しい職場、仕事に慣れるのに3ヶ月、つまり3ヶ月間は100%の仕事ができないという状況は一般的には問題ありません。

この期間は、焦らずに、丁寧に仕事して周囲との関係性を作っていくことが大事です。


転職後1か月、仕事ができない期間の5つのポイント


新しい職場に転職して、1日もはやくバリバリ仕事ができるようになりたい気持ちはわかります。

そのためにも初めの1か月ないし3か月目までにきをつけておく大事なポイントがいくつかあるので整理していきます。



転職したら、まずは職場に溶け込む

最初に重視したいのは「早く職場に溶け込む」ことです。

転職して何か月も経っているのに、「外部から転職してきた新しい人」という印象を周りからもたれていてはいけません。

「うちの会社はさ~」なんて話をして、違和感を感じたり、感じられないようにしましょう。

転職してきた、という感覚をすてて、新しい職場に所属しているんだという意識をもってください。

とくに、前職と、新しい職場を比べるような発言は、ある時点で控えてください。
いつまでも「前の会社では~だった」なんて話をしていると、周りとの距離も縮まりませんよね。

職場のルールや力関係を理解しないと仕事できない

仕事ができないといっても、理由は様々です。

一番戸惑うのは、仕事の進め方や、仕事上の決定をする人が誰なのかわからない、といった、組織図や役職だけではわからないルール、力関係が存在する点です。

これらは、長年所属している職場では自然で当たり前になっていますが、新参者の転職者にとっては理解しがたい部分でもあります。

ただし、これがわからないとスムーズに仕事をこなすことができません。

転職して、はじめの1か月ほどは、積極的に周囲の様子や仕事のやり方を観察したり、同僚との雑談を通して情報をインプットしていきましょう。

もし、職場にSOPやマニュアル等の仕事の手順書が整備されていれば、熟読してしっかりと頭にいれておくことも大事です。




転職1か月以内の失点失言は「仕事できない人」のレッテルにつながる

周囲にいち早く溶け込もうとして、積極的に会話をしたり発言することは効果的です。
しかし、ここで注意しないといけないことがあります。

転職者を受け入れる側の同僚たちは、はじめの数か月はあなたの発言や行動に注目しています。

周囲も様子伺いの期間なのです。

その間に、ちょっと言葉選びを誤ったり、場の空気と少しずれた発言をしてしまうと、思いがけず悪い印象を与えてしまうことがよくあります。

また、些細なことでもミスをしていまうと「仕事できない人」のレッテルを貼られてしまいます。

周りが過敏になっているんですね。

そのため、転職後の(すくなくとも)はじめの1か月間は、とくに失点、失言に気をつけます。

焦って周りから良い評価を得ようとか、いい印象を与えようとする必要はありません。

普通にしていれば、自然に周りは受け入れてくれます。

ある程度周りに受け入れられたあどであれば、失点や失言もOKですので、それまでぐっと我慢しましょう。


仕事できないうちの強い自己主張は絶対ダメ

転職後、どうも仕事がやりにくい、仕事できないと感じて、無理に頑張ろうとするひとがいます。

だけど、無理してチームを引っ張ろうとしたり、会議で議論をリードしようとしてもうまくいきません。

仕事のやり方や、組織が重要視していること、価値観が100%理解できていなのですから。

気持ちはわかりますが、慣れないうちはチームのメンバーとしての役割に徹してください。
はじめの1か月、仕事ができないうちは強い自己主張をせず、周囲の意見に傾聴することを意識してください。





転職後1か月以内に解らないことを聞いておく

ある程度のキャリアをもって転職すると、新しい職場で解らないことがあってもなかなか聞きづらいということがあります。

しかし、そんな変なプライドは捨ててしましましょう。

解らないこと、とくに基本的で簡単なことは、後になればなるほど聞きづらくなります。
転職後1か月は、周囲も寛容です。

同僚も、あなたと関わるきっかけを積極的に求めているボーナス期間ですので、積極的に質問して教えてもらってください。

その会話がそのまま雑談につながったりしますので、職場に溶け込むスピードも加速します。

無理やりプライベートな話題や時事ネタを用意して、会話の糸口を探すくらいなら、仕事のわからないことを聞いてコミュニケーションをとったほうがはるかに楽だし効率的です。


転職後1か月くらいは仕事ができないのは普通、気にしない


結論として、転職して1か月くらいなら、仕事ができないと感じでも普通のことだから気にする必要ありません。

もし、転職直後に、過度なノルマや成果を求められているようでしたら、よほどブラックな職場か、希望と異なる職位だった、ということです。

そういった場合は、がむしゃらに頑張るのも一つの手ですが、個人的には再転職も視野に入れることをお勧めします。

では。

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