Fランク薬学部で良い理由:薬剤師飽和する飽和する詐欺は気にすんな


 こんなこと聞いたことありますか。

「薬剤師はいずれ飽和する」

「薬学部や薬科大をでても薬剤師の就職先は無い」

「私立のFラン(Fランク)薬学部や薬科大なんて行っても金の無駄」

現役薬大生や、これから薬剤師を目指そうとしている人にとっては恐ろしい言葉です。

しかし、信じてはいけません。

安心してください、薬剤師は飽和しません。

薬剤師国家試験にむけてしっかり勉強してください。

薬剤師として普通に働いてください。

たとえFランでもいいので薬学部、薬科大に進学すれば今でもメリットはたくさんです。




Fランでも薬学部・薬科大は未だに「おいしい」


はっきりいって薬学部→薬剤師ってとてもおいしい進路、職業です。
有名大学でなくても、たとえFラン大学でも、薬学部に行ったほうがいい理由がこれです。

「薬剤師っていずれ飽和するんでしょ」っていう人いますが、民間企業のほうがやばいでしょ。

いま社会で問題になっている、派遣社員の問題、ブラック企業の問題、ニートの問題、サラリーマンの収入低下の問題、すべてから解放されている聖域が薬剤師の世界です。

以下、詳しく説明しています。


Fラン薬学部でも薬剤師免許があれば就活楽勝


2019年、現在でも、薬剤師の国家資格をもっていれば、就職率はほぼ100%です。

よほど就職活動をさぼらないかぎり、職にありつけます。しかも正社員。

薬剤師の採用は、普通の企業のように競争は激しくありません。

民間の普通の企業と違って、有名大学有利、Fラン大学だから、採用されないなんてことはありません。

薬局なんていくらでもあるので、ほかの人が応募していないところに行けばいいだけです。

どの薬局も、仕事内容、給与に大差ないので、どこでもいいんですよ。

薬剤師免許さえ思っていれば、下のような悲惨な事態とは無縁です。

  • 就職活動で失敗してニートになった。
  • 志望していた企業に入れず、やっと内定もらったらブラックだった。
  • 新卒で派遣社員にしかなれなかった。

しかも6年生の冬から就職活動しても内定もらえるし、そもそも年中どこかの薬局、病院で募集があるのでいつでも仕事がみつかります。

私の後輩は卒業してすぐ1年半ほど海外で遊んで、中途半端な時期に帰国してすぐに薬局で働いていましたよ。

就職活動のわずらわしさ、就職できなかったらどうしようという不安のすべてから解放されます。

Fラン大学でも薬学部なら高収入


そして、真面目に働けば、そこそこの給料(年収400万円~800万円)にありつけます。

さらに雇用が安定していて、働く場所はいくらでもあります。

そしてどこで働いでも業務内容はほぼ同じ、仮に転職しても、あたらしい職場で大変な苦労をすることもありません。

大企業に内定がとれるくらい高ランク大学に進学するなら別ですが、普通のFランク大とかだとぜっていに届かないレベルですよ。



薬剤師ってブラックな職場にはならないって知ってる?


法を無視した過酷な労働条件を社員に課すブラック企業が社会問題となっていますが、薬剤師はそうなりません。

ご存知のかたがいるかもしれませんが、薬局や病院では、処方箋の枚数あたりの薬剤師の人数が定められています。

薬局は毎月処方箋を提出して、申請しないと健康保険から薬剤費を回収できないため、これはごまかしができないようになっています。

つまり、一人の薬剤師が、大量の処方箋を裁かなければならないというブラックな状況になりえません。

普通以下の大学卒業してブラック企業で働くよりも、Fラン薬学部出て薬剤師になったほうが確実に人生の幸福度は上でしょ。

薬剤師を目指すことの最大のメリットは、東大薬学部だろうが、名前もしらないFランの薬学部・薬科大だろうが、卒業して、薬剤師国家試験に合格すればみな「薬剤師」だということです。

Fラン薬学部も東大薬学部も同じ「薬剤師」


Fラン薬学部卒だからってバカにされたりもしません。

バカにされて嫌な思いをしたら、別の薬局に移ればいいだけの話ですし。

しかも、医学部や歯学部にあるような学閥、学歴によるヒエラルキーのようなものが一切ありません。

これほんと。薬剤師ってとても気楽ですよ。



Fラン薬学部、薬科大なら偏差値35から


あまり勉強の得意でない人にとっては朗報です。

2006年から6年制が導入されたのを機に、それまで卒業まで6年間かかる医学部をけん制して、4年で済む薬学部に流れてきていた優秀な学生(おもに女子学生)が、皆医学部に向かいました。

その結果偏差値が大きく下がった大学があります。

また、新設の私立大学薬学部はかなり入試難易度が下がっています。

いわゆるFランク大学、場所、学費を問わなければ、偏差値35から可能です

ビリギャルが1年で偏差値40あげて慶応大学いってたみたいですけど、Fラン薬学部だったらそんなに頑張らなくていいんですよね。

別の言い方をすると、Fラン大学に行くなら、せめて薬学部にするべき。

Fラン大の文系学部とかほんと苦労しますよ。

偏差値35でいいんだから、なんとか薬剤師目指しましょうよ。

ニートや一生派遣社員、社畜にならないで済むから。

Fラン薬学部でも就職率100%!薬剤師飽和しない


薬剤師の需要が将来なくなる。

薬剤師は過剰の供給されているので、いつか飽和してしまう。

薬剤師の仕事はいずれ看護師が担うようになる。

そんな噂を聞いたことがあります。

そう、私が学生だった20年前から。

当時学生だった私は、「なんてこった!薬剤飽和すんのか?」と危機感を感じ、結局、製薬企業に就職しました。

しかし、2019年現在、薬剤師は飽和していません。

その証拠に、たとえFランク(Fラン)の私立大学であろうとも薬学部、薬科大卒の薬剤師免許合格者の就職率は、いまだに、ほぼ100%です

有名私立大の文系学部のほうが就職できてないですよ。

「Fラン薬学部や薬科大なんて行っても金の無駄」なんてのは、ただのひがみなんじゃないかと思ってしまいます。

薬学部を卒業して薬剤師になる若者は、毎年たくさんいますが、就職浪人したなんて話は聞きませんね。

転職市場も盛り上がっていますし、薬剤師が飽和する気配もありません。





薬剤師飽和する飽和する詐欺

さらにもっと言うと、私の先輩方が学生のときも同様に「薬剤師は飽和する」なんて言われていましたと聞いています。

きっと30年とか40年前から、ずっと言われていることです。

もはや「薬剤師飽和する飽和する詐欺」ですよ。

だれが言ってんだろうね。

50年後、100年後にどうなっているかは分かりませんが、少なくともこれから薬学部、薬科大を目指す人、現在の薬学部学生諸君は大丈夫です。

安心して勉強して、いい薬剤師になってください。


Fラン薬学部、薬科大が増えた。薬剤師は増えたのか?


薬学部は2006年に6年制となりました。

ちょうどこの時期に規制緩和によって、日本各地の多くの私立大学が「薬学部」を設置しました。

新設の薬学部は主に、私立大学によるものです。

人気のないFランク大学が、少子化に伴い、学生減が懸念されたため、人気のある薬学部を設置して学生数を確保するためです。

この「薬学部増設」により、昔からある「薬剤師飽和する飽和する詐欺」がさらに広がりました。

薬学部が増える=薬剤師が増える=飽和するという構図です。

さて、では薬剤師は2006年以降増えたのでしょうか?

Fラン薬学部が増えても薬剤師は増えていない


厚生労働省が薬学部国家試験の合格者数の推移を発表しています。

見やすいようにグラフにしたものを下に貼っておきます。

それによると、ここ20年ほどで、薬剤師の新規国家試験合格者はほとんど変わっていません(平成22年と23年は6年制薬学部への移行に伴う新卒者の空白期間)。

薬剤師国家試験合格者数の推移
縦軸:人数 横軸:年(平成) 参考:厚生労働省医薬・生活衛生局平 成 2 9 年 3 月 2 8 日

なぜ薬剤師は増えていないのか

多くの薬学部が新設されたにも関わらず、合格者が増えていない理由は2つあります。

一つは、国立大学薬学部の多くが、研究能力を維持するために、6年制の薬剤師養成課程と別に4年制の研究者養成課程を設立したことです。

これにより、薬剤師養成課程としての定員が国公立大学薬学部では減少しました。

そして、もう一つは、新設の(特にFランクの)私立薬学部、薬科大では優秀な学生が集められず、薬剤師国家試験の合格率が非常に低くなります。

また、国家試験の合格率を高くして、学生を集めたいため、在学生の留年率を高く設定しています(難関な卒業試験を設けている)。

その結果、一部の私立大学では国家試験合格率が50%を切っていたり、3割り近くが留年したり。

その結果、薬学部、薬科大の薬剤師養成課程の総定員数ほど、薬剤師が輩出されていない現状があります。

薬剤師が飽和せず、職がある状態ですので、無事に薬剤師になった人たちにとってはありがたいことです。





薬剤師は今でも人手不足、飽和しない


現実を見ると今でも、市場では薬剤師不足です。

「薬剤師 転職」でググればば、募集・求人がわんさか出てきます。

高齢化に伴い、薬剤師に限らず医療系専門職の人材の需要が増しています。

そこに、供給が追い付いていないのです。

また、薬剤師の働く場所もここ10~15年ほどで大きくかわりました。

いわゆる町の調剤薬局の薬剤師や病院薬剤師とは別の形(ドラッグストアや、チェーンの調剤薬局)での雇用が生まれています。

結果的に、薬剤師としての職場が増えて、人材不足になっているのです。

これらの状況を考えると、あと10年やそこらで急に「薬剤師が飽和」するなんてことはありえません。

AIにとって代わられるなんて話もありますが、医療にかかわる分野においては、まだまだ先になります。

別業界のほうがやばいでしょう。

医療分野てのは冗談じゃなく、なんだかだいって、いまだに聖域ですからね。

こちら側にいる人にはわかります。

50年先まで心配するなら別ですが、現在薬剤師を目指している人たちは安泰ですよ。

医療費、社会保障費の削減で、多少収入、給与は減るかもしれませんが、雇用がなくなることはありません。

「薬剤師飽和する飽和する詐欺」なんか気にせずに、Fランであろうとも薬学部、薬科大をでて、おいしい「薬剤師」になる道はおすすめです。

では。

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