ベランダ菜園は節約になる?趣味と割り切るべきか?
一部の人たちの間で家庭菜園がブームと聞きます。
定年後のサラリーマンが家計の足しになればと始めるケースや、現役サラリーマンが週末農業を始めたりするそうです。
自宅の庭に十分なスペースがある人や、近所に市民農園があるとやりやすいですね。
畑を借りてまではちょっと、という人もマンションや自宅のベランダ、屋上でプランターを並べていたりします。
ベランダ菜園、家庭菜園は何のために始めるのか?
大規模な家庭菜園であれ、小規模なベランダ菜園であれ、何を目的をしているか?についていくつかパターンがあります。
多くは、気分転換や土いじりといった趣味やその延長によるものです。
一方で、時間があるので「多少なりとも家計の足しに…」あるいは「野菜が高いから自分でつくった方が安い」といった節約志向からはじめる場合もあります。
また、上記の2つの中間をとって「趣味と実益を兼ねて」なんて言う人もいますよね。
ベランダ菜園、家庭菜園の収支を考えるべき?
家庭菜園、ベランダ菜園の収支についてはネット上でも議論があるかと思います。
いずれにしても、当然コストはかかります。
種代に加え、土や農業関連資材、畑を借りるのであればその賃料や、自身の労働時間なんかも考え出すときりがありませんよね。
100%趣味である場合、収支は度外視して、楽しみや自分の納得のいく農作物をおいもとめるといいでしょう。
ところが、割と多くのひとが、節約のため、あるいは、できれば実益もある程度確保したいと思ってしまうことでしょう。
そのため、ある程度の収支または、予算を頭にいれて菜園を始めることになると思います。
ベランダ菜園、家庭菜園はすぐに節約につながるのか
さて、収支を考えたとき黒字になるか?赤字になるか?が家庭の節約に貢献するか否かの分岐点になります。
私が知る限り、市民農園の賃料を払って家庭菜園をやるケースでは、初期投資や固定費がかかりすぎるためすぐに、黒字にするのは難しいと感じています。
(ただし、数年単位で取り組んで、ノウハウを蓄積し、効率化等を行えば黒字化は可能でしょう。)
一方で、ベランダ菜園の場合はどうでしょう。
こちらは小規模で行うため、初期投資は少なくて済みます。
ベランダの日当たり等の環境によりますが、作物を選べば、1年目で多少の(それこそ、数百円程度ですが)黒字化は可能かもしれません。
黒字化と良いうよりも、趣味でやったら、かかった費用くらいは回収できたといった感覚ですが。
水耕栽培と土耕栽培:2つのベランダ菜園と節約?
ベランダ菜園には2つの方法があります。
一つ目はクラシカルな、土耕栽培です。
ホームセンターでプランターを買ってきて、野菜用の土と肥料をいれて土つくりをします。
種をまき、水をまき育てます。
小学校の時にアサガオを育てて観察したことがあると思いますが、その感覚です。
栽培が難しい野菜もありますが、葉物など簡単なものは専門知識も必要なく。適当でもある程度育てることができます。
二つ目は最近、はやっている(ように感じる)水耕栽培です。
水耕栽培で野菜を育てるとなると、ニュースで目にする「植物工場」を想像するかもしれません。
空調、水質管理された大きな建物内でLED照明のもとで植物を栽培するのです。
じつはこれが、家庭でも簡単にできます。
家庭レベルでの水耕栽培で、植物工場顔負けのシステムを構築している猛者もいるようですが、簡単に始めるならベランダまたは窓辺に100均で購入したコンテナを並べて、太陽光の元、水耕栽培用の培養液を時々交換するだけでできてしまいます。
水耕栽培でベランダ菜園のメリット
ベランダ菜園での水耕栽培は土耕栽培を比較した際、いくつかの利点を有しています。
1.水耕栽培では野菜の培養土とその管理が不要
土耕栽培の場合は当然土を購入する必要があります。この土ですが一度買えば恒久的に使用できるわけではありません。一度作物を作ると、肥料を足したり、病気の予防のために消毒したりする必要があります。
また、水はけがだんだん悪くなってくるので、腐葉土などを適当にブレンドする必要があります。
よほど土に触ることがすきであればいいのですが、これに係る作業や、費用は地味に負担になってきます。
また、作業によってベランダも汚れますし、作業スペースの確保も必要です。
ベランダ水耕栽培で大きく育つミニトマト |
2. 水耕栽培では日常管理が楽
水耕栽培では、一度苗をセットすればあとは基本的に培養液の交換や継ぎ足しをするだけでOKです。容器のサイズにもよりますが、夏場でも週に数回、冬は1~2週に1度の作業で済みます。
毎日水やりをしたり、追肥をたまにやったりする土耕栽培よりも手間は少ないでしょう。
3. 水耕栽培では病気や虫の被害が少ない
水耕栽培の場合、比較的虫や病気の被害が少ないことが多いです。これは土に由来する病気や、土を必要とする虫(夜間土に潜って潜む等)の被害を抑えることができるためです。
また、ナス科の植物は連作障害といって、同じ土で何年も栽培すると病気が発生しますが、水耕栽培の場合はその心配がありません。
4.水耕栽培ではオフシーズンの資材管理が楽
冬季や作物と作物の間などのオフシーズンに、使わない資材はどこに置いておきますか?ベランダ菜園の場合はベランダの隅ですよね。
土耕だと、余った用土やスコップ、プランターやいくつかの肥料を保管しておかないといけません。
水耕栽培の場合、基本的には空の容器と培養液の残りだけで済みます。
同じ作物を作る場合、水耕栽培の方が小さい容器で済むことが多く、同じ形状の容器でそろえておけば重ねておいておけますよね。
培養液も粉末タイプを選べば、さらに省スペースで済みます。
水耕栽培なら節約ベランダ菜園が実現する
いままでやっていた土耕栽培に加えて、2018年の春から水耕栽培をやってみました。
100均の容器と、微粉ハイポネックスを使用しています。
LEDやエアレーションのシステムは使わず、単純に培養液に苗を入れ、太陽光を当てて育てています。
マンションが2階なので、虫よけのネットをかけていますが、低コストでやってます。
作った作物は、以下の感じです。
- 春~夏:ミニトマト(レジナ、イエローピコ、ペペ)、サニーレタス、ルッコラ
- 夏:サンチュ、枝豆
- 秋~現在:ルッコラ、小松菜、チンゲンサイ
- 番外編 春から通年(職場のオフィス窓際):シソ、バジル
水耕栽培の小松菜、外葉からり返し収穫 |
エアレーションなしでミニトマトも立派に育つ |
会社の窓際で勝手に育てるバジルとしそ 室内で空調もあるので通年栽培可能 |
特に葉物はむしろ出来がよくきれいで大きな葉がすくすく育つ感じです。
家庭菜園、ベランダ菜園でおなじみのミニトマトもレジナ2株とイエローピコ、ペペ各1株を育てましたが、100粒以上ミニトマトがとれました。
感想としては、土耕よりもかなり手間がかからず、収穫量も十分です。
そしてコストもかかりませんし、節約ベランダ菜園、手間なしベランダ菜園をめざすなら水耕栽培の一択です!
ベランダが汚れないので妻にも怒られないでしょう。
今年は土耕をほぼなくして、水耕メインでいこうと思ってます。
今年購入した容器や、500 g購入した微粉ハイポネックスも十分残っているので追加投資不要だと思います。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
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